ビジネスマンのアカデミック

私はどちらかというとオタク側だと思う。というと、本物のオタクの皆様に怒られるかもしれないけれど。最近はゲームをやる時間も減り、アイドルもアニメも見なくなっている。・・・ってそれらをやってたらオタクなのかというのもまた議論が分かれるところであろう。

なので(って何が?)、一人で何かに集中することは嫌いではない。そして、一人で机に向かうのも好きな方だと思う。ケンブリッジ大学合格のためにそれなりに長い時間と期間勉強していただけれど、勉強自体は苦ではないなと思った。故に(?)、そんな私は「アカデミック」と聞くとなんか心が興奮する。いい響きではないか!!

そんなわけで、アカデミックとしては最高峰のケンブリッジ大学をビジネススクールとして選んだわけであるが、MBAコースにおいてもそれは明示されており、MBAのホームページにも「Academia」と記載がある。(https://www.jbs.cam.ac.uk/aboutus/the-school/)

そんなケンブリッジ大学で今私が学んでいるのは「英語」である。約5週間、約45人の学生(MBA以外も含む)の内13人が日本人の中で英語の授業を受けている。さて、「英語の授業」と言われて皆様はどう思われるだろうか?「日本人って英語が比較的できないから、英語できない人が本コースの前に受けさせられるんでしょ?」はい、まさしくその通りです!実際他の多くのMBA(だけではないと思うが)コースの前に英語のコースが設けられている。一緒にMBAを目指した戦友たちも、Facebookを見ると、ロンドン、フランス、スペイン、、にて英語の勉強を頑張ってらっしゃる。たまに「英語できないのにMBAって受かるの?」と思われる方がいらっしゃるのだが、失礼ながら「できるできない」のレベルが違う。スピーキングやライティングも公式テストでそれなりの高得点をとり、英語の面接に受かっても、それぞれの大学が入学前に求める英語のレベルはまだ先にあるようだ。

さて、再度「英語の授業」と言われて皆様はどう思われるだろうか?

私は「ケンブリッジ大学で英語を習う。英語教育において、これ以上に贅沢なことがあるでしょうか??」と答えたい。

そんなLanguage Courseの主な内容は、「これから英語でコミュニケーションが取れるように、みんなでたくさん会話しよう!!」ではない。。”What is academic English?”から始めるプレゼンとライティングの練習だ。課題は、1000words、2000w、4000wのライティングと5分、10分、20分+10分質疑応答のプレゼンが3回。その間に、英語に対する講義が当然あり、例えば「読む本を探すということは、何かを書くということの一部だ」と教わるが、これも確かに本を読むということはそこに興味があって、何かしらそれを自身のその先の行動に生かしたいということで、「行動≒外への発信=publish」と考えればそうだと思える。また座学として色々な学部の教授が自分の専門分野について話してくれたりする(これはこれで贅沢だと思う)。個人によって見解が別れると思うが、「アカデミック」という単語が好きな私は、”What is academic English?”とか言われると「おぉ〜教えてれ!」と思ってしまう。そして、やはりニュートンやダーウィンの話がそこここで引用されるのも注目ポイントだ。(ちなみに”What is history”というケンブリッジ大学の有名な歴史教授、エドワード. H. カー先生の本があるのだが、2回読んでもあまり理解できない、しかも日本語で読んでます)

スクリーンショット 2018-08-22 22.10.50

何かの本で読んだのだが、日本の世界に対する論文数が少ないのは日本人の英語が読みにくからだそう。(人によってはオックスブリッジの英語というらしい)つまりAcademic Englishじゃないってこと? てかAcademicって何だろう・・ネットで調べると、、「探求」、、ってこれ訳しただけやん!!では習った”What is academic writing”についてだが、簡単にいうと、Academic English = Conveying researchで、ResearchはAnswering a question by “Argument + Evidence”とのことで、Argument = linking statements + (Rhetoric = persuasive writing with Ethos+Logos+Pathos)らしい。(受講する先生によって違うかも。。)ここでアリストテレスのEthos+Logos+Pathosから引き合いに出してくれるのも心くすぐるところだ笑。

159830653-612x612

まぁ中身は実際受けるしかないのでだが、上記のように体系的に考え方を教えてくれることが私としては嬉しいところ。考え方を教えてもらってあとは練習。そして将来Academic Englishが書けるようになるのか・・・神のみぞ知る。。

と、ここまで読んで疑問に思われた方もいるのでは?「そもそもビジネスの世界でアカデミックっているの??」上記の授業はWhat is academic Englishであり、What is academicではないのだが、脳内変換して答えると。。私はアカデミックは必要だと思っていて、例えばRedearchのプロセスは新しいビジネスモデルを考えるのと似ているだろうし、日本でよく言われる「〜〜メソッド」というのはResearchと同じプロセスの結果創出された成果物だと思う。営業やプロジェクトマネージメントのプロセスもそのように創出されたのだろう。

ちなみにSpoken academic languageというものや発音矯正のVocal Trainingというものも行う。これらも非常にためになると思い、しっかり身につけたいところである。

もう一つ、これは仕事をしてた頃から思っていたのだが、「我々のお客様への説明ってプレゼンテーションなのだろうか?」研修では、例えば、プレゼンテーション資料の字は大きめにと習う。だが実際問題お客様へ説明に行く資料の字をその通りにしたら情報が不十分になる。じゃぁこれは一体??皆様も日本で仕事して「プレゼン資料」について同じことを思ったことがないだろうか??今回ケンブリッジ大学でプレゼンの授業もあったのだが、どうやら我々が日々業務で作成していた資料はプレゼンテーション用の資料ではなく、むしろライティング色が強いように思う。お客様にスキなく説明するための資料なので、議論もエビデンスもある。「プレゼンテーション」と「契約時やプロジェクトの細かい説明」、両方ともパワーポイントで作る傾向があるので「プレゼン資料を作って持って行こう」と日常業務では言うが、違うものとして考えた方が良いのかもしれない。

ところで、、授業自体は面白くていいし、上記のようなことも学べるのは嬉しいのだが、そもそもMBAにおける議論に十分な英語がしゃべれてるのかと言うとそうではないのだが。。そういうこととは次元が違うことを基本として学べということらしい。。