「男のロマン」の果て(?)イスラエル紀行(下):スタートアップ

ビジネス・スクールなんだから真っ先にこの内容を書くべき。なのだが、興味の範囲が歴史や国際関係偏重なので仕方ない(理系なので科学技術は言うに及ばず)。自己紹介にも記載したが、本棚はほぼ歴史の本で仕事関連の本なんかほとんどない。それにしてもなぜ歴史が好きなのだろうか。聞かれてもあまりちゃんと答えられない。帰国前に一度ちゃんと考えて、ブログに書いてみよう。MBAコースで記載したい内容が溜まりに溜まっているが。。。

本棚再掲

ビジネス的にイスラエルと言えばスタートアップだろう。個人的にはサイバーセキュリティー関連が多い気がしている。それは兵役があって、そこで学んだ技術を元に起業することができるからだと思う。ちょうど訪問時も、テルアビブ大学でサイバーセキュリティー関連のConferenceが開催されていた。前々回に記載したIBMが買収したTrusteerもサイバーセキュリティーの会社だ。正直サイバーセキュリティーは専門家でないと中々難しい内容である(ちなみに私は素人と専門の間くらいではあると思う)。例えば、いくらITセキュリティーに投資をしても、アメリカ、ロシア、北朝鮮、イスラエル辺りのサイバー部隊に本気で狙われたらどうしようもない。こうしている間も国家レベルで様々なサイバー兵器が開発投入されているのであろう。リアルタイムで攻撃のトラフィックを見ることができるサイトがあるので、一度見てみると面白い(MBAの授業で教えてもらった)。実際私の好きな出川さんがCMをしていたコインチェックの仮想通貨流出事件は北朝鮮ハッカーの攻撃であったようで、北朝鮮的には外貨入手のための方法の一つとして重要な資金源なのだろう。一方で、コインチェックのような中小企業がどの程度セキュリティーに投資すべきかは難しい問題ではないか。セキュリティー対策は際限がないし、ガチガチに固めたところで何の攻撃もないかもしれない。ガイドラインがあるのか、と思って探したら、あった。経済産業省が公開しているよう。とは言え、対策の程度は中々難しそうだと常々思っている。

リアルタイムのサイバーアタック状況 (2018年のある時期の例)

イスラエルに話を戻すと、スタートアップが盛んな理由は、兵役以外にも4つの重要な要素があるようだ。今回訪問したOur CrowdStartup Nation Centralでこの要素については同様なことを紹介してもらった(この二つの会社の取り組みについては後ほど)。まずはCulture(文化)。イスラエル人は合理的で果敢な文化精神があると言われている。これは前回記載した近代史からも建国間もない国としての生き残りをかけていた(いる)状況が影響しているのかもしれない。また、ネットワーキングの強さを指摘されることも多いが、これはユダヤ人コミュニティーの結束力の強さがそうさせるのであろう。2つ目はIDF(Israeli Defense Force:イスラエル国防軍)であるが、これは上記の通り(ちなみに同行した同級生のシンガポール人に「JSDFってさぁ〜・・・」って話をされてJSDFって何?って聞いたらJapan Self-Defense Force(自衛隊)のことだった、、そう訳すのか。。)。3つ目はImigration(移民)。イスラエルは移民をしっかり受け入れており、それにより多様性が育まれて、Ideaが生まれるそう。が、前回記載の通り疑問が残る部分ではあるし、これによる国内問題もあるのであろう。4つ目はGovernment Support(政府の支援)。Israel Innovation Authorityという政府のInnovation支援官庁があり、政府主導のアクセレレーター・プログラム等も盛んなよう。5つ目はLuck(運)。運は大事であろう。マキャベリもリーダーの資質に重要なのは「ヴィルトゥ(徳)」、「時代を読む力」、そして「運」だと言っていた。イスラエルの場合は、たまたま建国間もなく、たまたま紛争が多くて、たまたま技術力が上がった、のであろうが、それらを引き寄せた国内の力も見逃せない。(運の重要性は認識しているつもりなので、運についても自分の考えを整理して記載した方が良いかもしれない。。)

スタートアップ ネーションに繋がる5つの要素
イスラエルの国民一人辺りのスタートアップの数は世界一

さて、今回訪問した会社の一つであるOur Crowdは西エルサレムに本拠があり、Venture CapitalとCrowd Investing(クラウド・ファウンディンの一形態)を合わせた事業形態で展開している。よって、クラウド・ファウンディングを利用して、Our Crowdのサイトから個人でも投資ができる。ちなみに日本では投資型のクラウド・ファウンディングは事業者側には高いハードル(規制)があるが、出資者には規制がないよう。そして、Venture Capitalの役割も担うため、Our Crowd自身がdue diligenceを実施した品質の高いスタートアップが多いそうだ。

もう一つのStartup Nation CentralはNGOで、テルアビブに本拠があり、イスラエルのInnovationを促進するために各Stakeholderを繋げる活動を主に実施しているよう。サイトでは、興味に沿ってイスラエル内のStart-upを検索できるし、イスラエル内のスタートアップに関する調査結果を閲覧できる(要登録)。当然、前出のサイバー・セキュリティーだけでなく、農業(Ag-Tech)やインフラ(Water&Energy)も盛んであるよう。

イスラエルStartupの業界

一方で、最近はスタートアップ企業数などは減少してきている(させてきている側面も)。それは、スタートアップ企業は雇用に結びつきにくいので、政府がより規模の大きな企業の数の増加に政策転換をしてきているからだという記事も見られた。現地でお会いした日本人の方も「最近はスタートアップよりも巨大テック系企業の存在感が大きくなっています。エンジニア系人材の草刈り場になり、イスラエルのスタートアップの起業数は減ってきてるそうです。~~ 特にインテルのイスラエルの活かし方は抜群にうまくて、スタートアップの買収により新しい事業領域にはいると同時にイスラエルに経営資源も投下し、R&Dや事業開発の拠点化をしているように見えます。」という内容を記載されている。スタートアップが持て囃されている現在、つい華やかな世界に見えるが、大企業も(当然だが)重要な意味を持つのだなと思った。経済における大企業、中小企業、スタートアップ、それぞれの役割や意味についてまだまだ理解していないと認識した次第である。翻って日本(人)の事を見てみると、少し驚いたことに訪問時のPresentationの中で、日本のInnovation順位が意外にも低くないことが分かった。例えば、World Economic Forumによる調査によると、R&D Expenditureの対GDP比はイスラエルが1位で日本が3位。もう少し調べると、Research & Development全体では日本が1位でイスラエルは17位。さらに上位カテゴリーのInnovation Capabilityでは日本は6位でイスラエルは16位だった、1位はドイツ。ただ、やはり日本のStartupの数は少ないようだ。しかし、Innovation Capabilityがあって、それで本当にInnovationが起きているのであれば良いと思う。日本はもうInnovationが無いというのは穿った見方なのだろうか。

都市別のスタートアップ数ランキング、テルアビブが世界6位、日本の都市の名前はない

どのようにイスラエルと協業していくかと考えると、この大企業スキルを駆使するのが良さそうだ。同じ記事だが、「イスラエル人は、スタートアップ、ベンチャー、イノベーションに関心があり、得意であるが、辛抱や長期的企画、大規模な経営などは必ずしも得意ではない。それに対して、日本はスタートアップやベンチャーはあまり得意でないが、組織の大規模化や大量生産化は得意であると言えよう」との記載があった。イスラエル自体も漫画、食、だけでなくて、ビジネス的にも日本には興味があるようで、近々日本への直行便ができるそう。ただ、現在イスラエルが持つ日本への興味はスタートアップの買収元やFund資金であるように思う。実際楽天がViberを2014年に買収し、この楽天Viberが2015年にNextPeerを買収している。可能であれば、お金の面だけではなくて、国民性や技術力に興味をいただいていただき、その部分でWin-Winの関係になれれば一番良いと思う。

イスラエル紀行、長くなったが、歴史、現状、そしてビジネスと記載することで、これら3つは無関係ではなく、繋がって現在の経済とビジネス状況になっているのだなと理解することができたように思うのでよかった。旅行が終わった後に、ここまで調べたのは初めてだ。ただ、毎回このレベルでブログを書くことはできないが。。。

初海外経験 Communication 指南書 – Business Trek 編

さて、そろそろこの指南書も最後かなと思っている。いくらまだ英語が不十分すぎるとしても、海外での Communicationの取り方は慣れた気がするからだ。ここで記載するBusiness Trekの企画はどこかで紹介すべきと思っていたが、同級生の中で自分の存在を認識してもらうという意味でも良いものであったので、Communication指南書の一つとして記載する。(ヘッドの写真は今年のJapan Trekのハイライト、スタジオジブリの星野会長と)

Business Trek、またはCareer TrekはMBAではお馴染みのもので、MBA生がある地域の会社を訪問して、その地域の文化、経済を学びつつ、Post MBA後の就職先候補とのConnectionを作るものである。学校側で企画してくれるものもあるが、Cambridgeでは主に学生が企画している。ただ、公式にBusiness Schoolから認めてもらえるので、会社へのお土産や旗(写真参照)などを渡してくれる。今年の学生はSilicon Valley TrekSingapore Trek、Israeli Trek(これからだけど)、他にも様々なTrekを企画していた。(下の写真は今年のJapan Trekの一コマですが)

このTrekは非常に良くて、会社訪問も当然だが、企画者は基本的にその地域の出身なので、普通の旅行では中々経験できないことをTrekに盛り込んでくれるからだ。私が企画したのは当然、Japan Trek。実は発案者は去年の方達で触発されて実施した。

Japan Trekの企画をした理由は3つ。リーダシップを取って、同級生に認識してもらいたい。参加した同級生とTrek内で深く話して、彼らの知見を得ると共に、Post MBAでも付き合っていきたい。Cambridgeの名前を使って会いたい会社と会ってPost MBA後のNetworkの一つとしたい。

さて、企画自体であるが、日本人同級生の協力のおかげで全体的には問題なく進んだと思う。実施時期は1月の3日〜9日、日本人同級生への声かけはMBA前からやっていたが、実際に企画を本格的に始めたのはMBA開始直後。ただ、一つ、大変というか、難しかったのが、「本当に実施するのか」と「実施時期」を決めることで、MBA開始前後に実施を決断したことだと思う。

1月の3日〜9日は他にもTrekが開催される時期だし、Career Eventもあったりで、スケジュールが読めない。Japan Trekの企画を手伝ってもらう日本人同級生も他のTrekに参加したい気持ちもあり、Japan Trekに参加できるか不明、私自身も行けるなら、他のTrekも行きたい。かと言って、他のTrekも開催されるかはまだ不明瞭。さらには、これが一番問題なのだが、私自身1月のその週は妻子がCambridgeに来たばかりであり、幼児と妻を異国の地に残して1週間も日本に帰れるのか。しかし、結果として色々不明瞭な状況でも上記日程で開催することに決めた。これも3つの理由で、まずは私自身が、たとえ参加できなかったとしても、企画をしたかったこと。次に同級生の中に「是非日本に行きたい!」と言ってくれる人がいて、勇気付けられたこと。最後に、企画をしていうちに色々明瞭化されてのみんなもJapan Trekに同行したい気持ちが上がっていく、と考えたことだ。

実際、他のTrekは開催されなかったり、延期されたりで、Japan Trekを開催できた。Strategyの授業でも言っていたが、「情報が不十分な中で決断しないといけないもの」らしいので、今回の経験は良かったと思う。改めて、「やる」と宣言して、人の意見を聞きつつも強い思いを持って実施しなければならないと感じた。(今まで自分は人の意見を聞いて意向に沿うばかりを重視してきたところもあったかもしれない)

さて、Trekの中身だが、正直なんでもできる(できたはず)と思う、Cambridgeの名前を使って。TV番組にも出れるだろうし、東京の大学で同い年くらいの著名な人とセッションをやってもいいだろうし、会いたい人や行きたい会社に行けると思う。今回はお会いできなかったが、小泉進次郎議員にもアプローチしたし、今回お会いできたスタジオジブリの星野会長は、特にコネもない中直接メールをしてご快諾いただけた。結果として、Plug&Play様、Next Beyond Ventures様、光明寺の松本紹圭様、楽天様、ソフトバンク様、スタジオジブリ様、へ訪問させていただいた。

結果として私の日本滞在は2.5日であった。それでも妻には大分迷惑をかけたと思う、感謝に絶えない。そして、私が行けなかったせいで、日本人同行者の同級生にも大分迷惑をかけたと思う。ありがたい。

Japan Trekの前半半分は主に京都観光で、後半が東京での会社訪問。スタジオジブリは、私が連絡したこともあり、行きたかったので、後半の2日間を私のTrek期間に選んだ。

話が少し逸れるが、久しぶりの日本は何か新鮮だった。日本の広告や人の動きや、電車などの普段の光景が何か違ったものに見える。3ヶ月でこれなので、MBAが終わって帰国したらどう感じるのが楽しみだ。

このTrekで一番面白かったのはMBAの同級生と日本の電車に乗っている時だ。これまで普通に使っていた電車に、色々な国の学生たちと一緒に乗っているというのは、なんとも言えない感慨深さがあった

本当に企画して良かったと思う。色々もっとできたと思うことはあるけど、最初の3つの目的は達成した。同級生内での認知は、この企画をSlackなどで参加を呼びかけているので、参加した同級生だけでなく、他の同級生にも若林を認知してもらえたし、会話時に「Japan Trekの企画どう?」とか聞かれて良い話題にもなる。二つ目のTrek参加者との交流は言うまでもないし、これからも付き合っていけると思う。3つ目はConnectionはできた。ただ、このConnectionはShort Termで使っていくよりはLong Termで使えるものだと思うので、今度どうなるかはこれからのお楽しみである。

イギリスの天候とMBA第2期、Lent Term

来週からEaster Term(全4期の内の第3期)が始まるというのに、Lent Term(第2期、1月〜3月)の話を記載している。ネタはあるのだがタメ過ぎた。。

さて、20代くらいまでは結構合理的な人間だったと思う。そもそも理系だし、運とか運命とかの力は全く信じていなかった。(まぁ今も「信じている」というのとは少し違うけれど)「雨の日って気持ちが沈むよねぇ〜」というのも、「何を言っているのか??」と思っていた。強い心を持てば関係ないだろうと。イギリスはよく「天気がどんよりしていて気持ちが沈む」とも言われていることは前から知っていたが、さて、本当にそうなのか。。

結論から言うと、沈んでいた。時期的には1月〜2月の半ばくらいまで。この時期の気候の話をすると、確かに寒いし、天気もなんとなくスッキリ晴れない。そして、同級生もなんとなく元気がない。前期のMichaelmas Termに比べても活動的ではない。

やっぱり気候の影響か・・・?

それもあると思う。実際、自分の感じ方を観察しても空が晴れていないとやる気が出てない気がする、昔に比べても。いや、気持ちの問題と言われればそれまでだが、気持ちを向けるのにも体内エネルギーは必要なはず。結婚したくらいからか、自身の色々な変化を感じる。それは「もう歳か」と言うことではなく、成長という意味だと思っている。ただ、このLent Termの状況は当然天候だけのせいではないと思う。

まず、クラスのグループ内でのInteractionが減った。Stream(70人集まりで、この単位でCore授業を受講する)とStudy Group(5人チーム)は毎期変わるのだが、今期はElectiveも入るのでStream単位での授業が物理的に減り、LentのプロジェクトであるGCP (Global Consulting Project)は別のチーム編成で実施するので、CVPのようにStudy Groupでの行動数も少ない。よって、学校が与える同級生とのInteractionが減る。よって、一体感はMichalemasに比して薄く感じざるを得ない。

飲み会やFormal HallのようなSocial Eventが減った。これはMichaelmasでは、「みんな初めてだし仲良くなろう!」という雰囲気でよく飲みに行っていたが、Lentに入って一頻りついたのだと思う。Formal Hallも物珍しさが弱くなって、あまり開催されなかった。(それでも行ったけど笑、下は結構有名なClare CollegeのFormal)

そして、学生企画のイベントの数も減ったように思う。私自身、Japan Business Trekを企画して、Michalemas中はMTGもあり、忙しくしていたのだが、休み期間中にそれも完了し、なんとなく次何しようという感じのままであった。(別の投稿で「Lentはもっと企画したい」と記載したが、結局できなかった)
そして、何よりも、これが沈む理由の最も大きな部分だと思うが、3ヶ月経って、本当に自分はこのMBA期間を生かせているのか、そしてPost MBAと人生において生かしていけるのか、という疑問だと思う。多くの同級生が「もう3ヶ月経ったのに何も成し遂げていない」と言っていたし、就活の進みも遅々としているようだ。

最後に私自身の話であるが、12月頭から妻と子供(当時4ヶ月)が渡英して一緒に住んでいる。これは夢でもあったのだが、人並みに育児の悩みはある。もちろん妻が大部分世話をしくれていて、夜もずっと子供と一緒なので、ありがたい限りだ。疑問の余地がない。ただ、やはり最初の1ヶ月は子供をあやしながらも「自分はMBAにきて、時間を子供をあやすことに使っていいのか?」と思うこともあった。

だが、上記すべて含めて、今は心の整理がついているように思う。Michalemasは、他の多くの同級生も含めて、気負いがあったのだと思う。それで全速力で走ってきたが、Lentになって休みもあったので、息切れがしたのだ。でも、それも良いだろう。悩む時間は必要だし、どんな場合でも走り続けてばかりでは倒れてしまう。MBAだからと言って、全ての時間を全速力でやる必要はないと思う。勉強、思索、遊び、休息、どんな時でもバランスが必要だ。2月の後半くらいから気持ちも戻ってきて、良いプロジェクト期間と、今のEaster Term前の状況を控えて企画の準備もできている。下の写真のように夜明けがきたかなという感じ 笑

ちなみに気候の話をすると2月の後半は暖かく、もう春か!イギリス暖かいじゃん!と思ったのだが、イギリス人の同級生曰く「もう一回寒さが戻る」。本当か?と思ったが、本当で、4月の半ばまで9度以下の気候が続いた。イギリスの気候は理解しがたい。。。

なぜケンブリッジ大学か

Why MBA、Why CambridgeというのはMBAブログで最初に書くものなのだが、この時期になってしまった。。でも、最初のTermが終わって、次のTermが始まる前に思い直すのも良いだろうとPositiveに考える。

世界の事を考えて、経済協定や軍事同盟を見つつ、各国の事を考え、経済状況を考えて、ローカルの人達の事を考える。その上でビジネスによって考えた事を実行して行きたい。それらを一生考えたり実行して行く礎としてのMBAだと考えている。

上記のように、軸はビジネスに置きつつも広範な知見を得ようと考えると、やはり総合大学はいい、特にケンブリッジには後述するCollegeがある。例えば、今イギリスといえば、ブレクジット(Brexit)。ビジネスにとっては少なくとも外部要因ではあるこの政治的話題を肌で感じられる。ケンブリッジ大学の皆様は基本反対派のよう、エスタブリッシュメントですな、やはり。それを感じたのはCambridge Union。ここは伝統的なディベート・クラブで、かのジョン・メイナード・ケインズもここでディベートしている。一番印象に残ったのは、現役のMP(Member of Parliament 国会議員)が7名来て野党と与党で別れてディベートしてたこと。この時も聴衆はブレクジット反対で頷いていた。

「端的にいって、イギリスはヨーロッパではなく、イギリスはイギリスであるとしかいいようがない。」と木村尚三郎さんという方がおっしゃっていました。例えば、ヴィクトリア女王が1877年1月1日より、「インド皇帝 Empress of India」を称した。が、議会は猛反対したらしい。なんで??王より皇帝の方が強そうなのだが。。話によると「なぜ我々イギリスが大陸の慣習(多民族支配の国家元首は皇帝、Holy Roman Empireとか)に倣わないといけないのか!」ということのようだ(岡本隆司さんという方のお話)。 あぁ、それでブレクジットなんですかね。

さて、そんなイギリスで勉強している私ですが、当初は特別イギリスがよかったわけではない。・・・と経緯を書いていると長くなるので、これはまたMBA受験の進め方のところで詳しく。とっかかりは、ケンブリッジ大学の写真を見たときに建物にロマンを感じて、「ここがいいなぁ〜」と漠然と思ったところが始まり。

まず、Why MBA。経営を学びたい、アントレやりたい、ついでにSocial Impactにも興味があるし、もっとLeadershipを学びたいというものは当然ある。その為に来ている。だが、自分としては以下が根底にあると思う。

以前自己紹介に記載したが、自分は理系で子供の頃からこの道を漠然と進んでいた理由は「物質の仕組みが全て分かれば、この世の仕組みが全てわかり、魔法のような技術が自由自在に使える」と思ったから。今もその思いは変っていなく、ただ、仕組みというのが世の中のシステムまで広がった。それはITシステムだったり、金融システムだったり、一路一帯だったり、日々のライフスタイルだったり、そして原子の構造だったりする。こういう時に例としてよくMBAブログで書かれるのが政治の話。なので、私も先人の皆様に倣わせていただく。例えば、今、多くの人が自由民主主義というシステムに疑問を持っている、もしくは幻滅している。じゃぁ社会主義がいいのか?専制主義がいいのか?きっと違うのだろう。もちろんシステムとしては専制主義だっていい部分がある。それは意思決定と行動のSpeed感。だから昔は長くこのシステムが使われてきた。しかし時代に合わないから自由民主主義に変わった。きっと、また自由民主主義とは違う次のシステムができてくるのだと思う(「色々欠陥があっても、市民が国に対する責任を持っている民主主義というシステムの方が、専制主義より何倍もいい」ヤン・ウェンリー。「民主主義は最悪の政治形態と言うことが出来る。これまでに試みられてきた民主主義以外のあらゆる政治形態を除けば、だが」ウィンストン・チャーチル) 。このようにシステム達が創造された因果関係や得手不得手を理解していれば変えるべき、もしくは作り出すべきシステムもよりよく分かるはずだと思っている。システムというとどうしてもITシステムを思い出してしまうので、私の仕事になぞらえてみる。IT システムを設計するIT Architect というのが私の職種だ。どのシステムが良いかを決定するためにIT Architectが活用する方法論の中にArchitecture Decisionというのがある。これは複数のシステムを比較し、内部や外部要因を考慮した優劣を明確にしてシステムを決定するもの。きっと私が上記で言っていることは、様々なシステムのArchitecture Decisionを理解したいということだと考えている。

だた、これらシステム全てを1~2年のMBAで理解できるわけはなく、と言うか一生かかっても誰も完璧に理解することはないだろうと思う。よって、MBAは、この後100年生きる中での第2のスタート地点、上記を日々理解するために努力する基盤としたい。そして、理解しつつそれを行動に還元し、実現していく方法を学びたい。そうすると以下のケンブリッジ大学を選んだ3つの理由が必要になってくる。

  1. ダイバーシティ
  2. 他学部との交流 (multidisciplinary)
  3. 理系に強い

1つめはヨーロッパのMBAがアメリカのMBAに比べて重視している点。クラス構成として多くの国からの学生を受け入れている。以前も記載したが、私のクラスは51ヶ国からの学生が在籍している。よって、同級生からは、Careerという意味だけでは無くて、知見を得たい。直接的で無くても、彼らの繋がりからでも良いと思う。それは可能な限りMBA卒業後も繋がっていたいもの。だからSocial Eventを重視している。その1回の飲み会でそんな話をする必要はなくて、次の日素面で「昨日楽しかったね」とか言いながら話してもいいし。とりあえず飲み会ではただ一緒の場を楽しく共有するだけで良いと思う。MBAに来る前は、隣の国なのにあまり関わることのなかった中国人とも仲の良い友達がたくさんできたし、お世話になっている。こういうのはどこでも同じようで、色々ある南スーダンでも、「日中韓が同じ1つの屋根の中でオペレーションを展開していて、現場に行けば、同じ釜の飯を食っているから仲よくやろうという雰囲気が自然に出てる」らしい。 「人間と人間が仲よくなるのは、同じ目標を持って、同じ仕事をした時ですよ。」と言っている人がいました。そして、アフリカもMBA前は興味なかったし、中東も危険と歴史のロマンでしか感じていなかった(まぁイスラエルだけはある会社をIBMが買収したときに大分深く付き合ったけど)。しかし、両方とも同級生の国だという事で、少なくとも、興味は高まり始めている。アフリカや中東で、中国人と一緒に仕事をする、それがお互いの国の利益になって、大きな経済的利害関係が一致すれば国同士も仲良くなれると思う。。というのは、戦争を回避しようとしていた先人の経済人達がよく言っていた事だけれど。

女性が多いのも大事、日本人同級生は女性の方が多い

2つ目も知見を広げるため。理系でやってきたが、幸運にも歴史が好きになり、政治や経済、国際関係にも興味が持てている。College制という正にこの目的を狙ったシステムがあるのはケンブリッジ大学とオックスフォード大学しかない。Collegeは日本語に訳すと大学になってしまうし、日本でいうと寮になってしまって、どっちも正しく表わしてない。少し説明すると学生はどこかしらのCollegeに所属せねばならず、基本はこの単位で寝食を共にする。イベントやクラブもこの単位である。ケンブリッジ大学生とオックスフォード大学生は自身の所属したCollegeで話を始める。以前紹介した晩餐会、Formal HallやBarもCollege毎にある。実は「ハリーポッターのグリフィンドールとかスリザリンのこと」っていうのが一番分かりやすい、ロケ地はオックスフォードだから癪だけど。。

一番重要なのは、Collegeには色々な学部生が所属しているということだ。よって、MBA生だけでなく、経済学部やComputer Science、工学部とも知り合いになれて意見を交換できるということだ。これも私が目的とする、世界を知るという意味では非常に大切。

私所属のDowning Collegeは一番右の真ん中、グリフォン

3つ目は理系。自分としてこれは外せない、一生技術を使っていく仕事につく事は変わらないだろうし、社会的にもそういう流れだ。ノーベル賞の数はオックスフォードより多く、Business School自体がケンブリッジ大学の中で工学部の部門の下にある。そして、Cambridge Finと呼ばれるように起業が盛ん。それは大学のCultureや雰囲気に依るものだと思うし、直接的に理系人材とビジネスになる技術がここにあるからだと思う。それによりBusiness SchoolとしてもEntreprenuershipに力をいれている。

もう一つ、1年制がいいか2年制がいいかという話もよく出てくる。ケンブリッジのMBAは1年制だ。これには1年制でよかったと答えたい。私はこの歳になるまで、海外在住経験はない。よって、少なくとも今は、日本を軸に世界のために貢献していくという気持ち。ただ、海外経験が1年で十分かは疑問が残る。MBA自体は1年制で十分だと思うが、あと2年以上仕事の経験をどこか海外でしたいと思っている。しかし、もし2年制に行ったとしても、2年をうまく使うように過ごして、結果として「2年制でよかった」と思うであろう。MBAの大学選びだけでなく、何かしらの選択の時は可能な限りは頭で考えるが、あとは流れに任せる、もしくは運を天に任せる、というのが良いと思っている。「人は流れに乗ればいい」ってシャア・アズナブルも言ってたし。マキャベリもリーダーに必要なのは「徳」「運」そして「時代の流れに乗る事」と言っていた。つまり私にとっては、ケンブリッジ大学が良かったのであって、1年か2年かはその結果。だからその結果をうまく使いたいと思っている。同様の文脈で、同じCollege制のあるオックスフォード大学だとどうだろう。きっと、「自分は理系なのでそれは十分、オックスフォードでもっと政治の部分を考えたビジネスを考慮したいし、それがよかった」と言っていたと思う。

あまり具体性がないのは承知しているが、上記が私がケンブリッジ大学をMBAとして選んだ理由、上記のように私が求めるものを満足させてくれている。あとは自分次第。・・・と言いつつ、上記で記載したことが今全部できているかというとそんなことはない。。まだまだ、うまく出来ていないことが多い。ただ、この1年では無理でも、卒業後も上記ができるようにNetworkは作っておきたいと思っている。

初海外経験 Communication 指南書 – Project 編

CultureによるCommunicationの違いにはHigh ContextとLow Contextというものがあるらしい。High Contextは言葉少なに空気を読む、日本が筆頭。Low Contextとは直接的に相手に伝える、アメリカが筆頭。そんなLow Contextなメンバーから”Waka, you are genius!!”と言われているのだが、、これは本気にしていいのかどうか。。多分しちゃいけないんだろうな。。

さて、以前記載したように、JudgeのClassは3つに分かれて、さらにその中で5人のStudy Groupというチームに分かれる。このメンバーで授業中の様々なWorkshopをこなすのだが、HighlightはCambridge Venture Project(CVP)と呼ばれるプロジェクトだ。約2カ月授業の合間をぬってこのプロジェクトも進めていく。よって、このプロジェクトメンバーは非常に重要なのだが、私のメンバーは、下の写真の手前の非常にコミュニケーション能力が高いアイルランド人(レベッカ)、私の上が台湾人だけどカルフォルニアに10年住んでいる台湾人(ケン)、その横がイギリスの銀行に務めていたアメリカ人(アリスン)、そして最後にエンジニアのカナダ人(カイル)。つまり、、、私以外全員Native English SpeakerでLow Contextな訳ですね!!いや〜、最初はビビりました。。。もちろん得意のSocial Skillを生かして、明るく話しかけはするのですが、4人で話されると何を言ってるかさっぱり分からないので、結局あまり会話の輪に入れず、Communicationが取れない。

しかし、結局、方法は日本と一緒。つまり、チームメンバーと仲良くなるためには、チームに対する貢献が必要。チームへの貢献は仕事について自分の頭で考えて、作成物に落とすこと。ちょうど、最初に私がこれをやった後に撮った写真が上記の写真。この後はいい感じにチームの輪の中に入れるようになった。他のメンバーも私が考えがないわけではなくて、英語が難しい部分があるだけということを分かったようで、Meeting中もそういう部分をCareして進めてくれるようになった。そして、ちゃんと私のバックグラウンドや意見に興味を持って、真剣に聞いてくれる。おかげで、まだまだ英語は分からないけど、疎外感を感じずにプロジェクトを進められた。

上の写真はプロジェクト中に、アメリカ人の家でプロジェクトのMeetingをしてた時のもの。我々のCVPの内容はここではあまり重要じゃないと思うが、一部記載すると、AIを使ったMarketing会社が、Design Sprintという手法のためのCreative Spaceを新たな商材としようとしていて、それのMarket調査と戦略策定、というもの。(いやいやAI会社ならAIのプロジェクトにしてよ、ってみんな思ったのは内緒)この内容よりも、CambridgeがCVPのために、プロジェクトとその会社を毎年チーム数用意(つまり40個くらい)するというのが凄いなと思う。。

そんなこんなで、私のチームは非常に良い関係を初めの頃から築けたと思うが、MBAの他のブログを見てもよくあるCulture Gapは他のチームではあったよう。つまり、「Meetingの時間を決めたのにドタキャンする」「急にチームから抜けると言う」「常に特定の二人が喧嘩している」等々。これらはある意味MBAでDiversity Managementを学ぶためには一定量あることだと思うし、それを乗り越えた上での学びだとも思うが、、当人達は本当に大変そうで、経験したいようなしたくないような。。。

今回のCVPで一番感じたのは、「Diversityと言ってもMBAに来る人達とは会話が通じる」という事。みんな、それなりにGlobalな経験があって、教養も高いので、極端に変な事を言ったりする人もいないし、Conflictがあっても言い分はよく分かる場合が多い。それにこれだけ各国の人がいると、当然「この人は何人だから、こう」とかは思わず、個人として見る。だから、一般的なCultureを彼女ら彼らから学ぶのは良いが、イコール彼女ら彼らではないということは肝に命じなければならない。特にそう感じたのは、授業で自分の国のCultureの紹介を北米のメンバーがしていた時。北米といえばTop Down Cultureだろうと思っていたのだが、、MBA生の北米メンバーにアンケートを取った彼らの結果は半々。

Consensus 大事な人達もいるとのこと。もちろんMBA生だから、というのもあるかもしれないが、それでも少しびっくりした。当然、小さい規模のグループではそんなに違いを感じないが、国家や大企業のサイズではもっと考慮しないといけないのかもしれない。もしくは、横のDiversityは弱くなっているのかもしれない。むしろ、縦のDiversity、同じ文化の中での考えの違い、GlobalismとNationalismとか、を知る必要があるのかも。

あとはConflict。これは文化の違いは関係ないかもしれないが、私はこれまでチーム内でのConflictを起こすのが嫌いなタイプであった。よって、基本的には調和の姿勢をとって仕事を進めてきたのだが、今回のチームワークの中ではMeeting中に多くのConflictがあったように思う。ニュアンスが難しくて具体的に言えないのだが、それに代えて、、昔何かの本でペリー来航後の遣米使節団のアメリカの国会見学の話を読んだ。それによるとアメリカの議員達は国会では喧嘩のように言い合うのに、その後仲良く食事をとったりしていたそうで、日本人はそれに心底びっくりしたよう。同じような感じを私も受けた。我々もConflictによってチームが不仲になったり、その後の生産性に影響したりはしなかった。これはおそらくお互いに信頼関係があるからだと思うが、そもそも英語がHigh Context用の言葉で、それが母国語の人達はそれに慣れているのかもしれない。それでも、Conflictのおかげでいい議論ができた部分もあると思うので、これからはうまくConflictを活用して、色々進めていけたらなと思う。

そんな、中々大変な最初の学期、Michaelmas Termが終わった後のご褒美は、King’s Collegeで忘年会!!最高でした!!!

お金の話は、虚構で嫌い??

「私は理系人間です」つまり合理的な物の考え方が好きなのです。とこれまでは自己紹介をしてきた。しかし、この間、自身のStyle診断を授業でやったら、分析者的を表す”Analytic”ではなくて表現者的(という表現は正しくないと思うが)の”Expressive”にめっちゃフレてた。。スコアで言ったら1:8くらい。。う〜〜ん、理系というより、アーティスト?なのか??まぁ確かにEntertainmentは好きだし、、でもこれって表現豊かってこと??表現力はあんまりないような、、SkillじゃなくてStyleだからいいのか。そうか〜〜、根は表現者なんだなぁ〜〜。ちなみにこれはどのStyleが悪いというわけではなくて、Combineされたチームが良く、メンバーの特徴を理解すべき、ということ。Expressiveにも”Create passion and vision”という利点がある。

・・・という、そんな自分を見つめ直せる授業があるMBA。Michaelmas term、9月〜12月のMBAの最初の学期、の授業は全部Coreと呼ばれて必須の授業。大体半分くらいはFinance関連の授業で、半分がOrganization Behaviour 等の組織系の授業。Finance関連は期末にテストがあり、組織系の授業はEssay。それとは別に、Cambridge Venture Project (CVP)という主にStartup向けにやる必須プロジェクトがこの期間にある。これは5人チームのStudy Groupで実施する。というので、、聞いてはいたが、忙しい。。例えば以下のように午前午後もびっしり授業があって、昼休みもイベントが入っている。そして緑の色はStudy GroupでのMeeting。

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ご覧のように夜にもイベントがあるし、当然同級生との親交を深めるためにもネットワーキング(飲み会)も参加する必要がある。まぁこれは1年制のMBAだからという話も聞き、実際London Business Schoolとかの話を聞くと午前か午後はFree Timeだったりするらしい。(LBSの人違ってたらごめんなさい。。)もちろんせっかくのMBA忙しいことはいいことだと思うんだけど、忙しく「してもらっている」気がして不本意ではある。本来であれば、自分でイベント(飲み会だけじゃなくて)を色々企画して自分で忙しくするべきなんだろうけど、自分が求める自分像よりは全然できていない。MBA来る前から、自身の理想像と状況のギャップはあるだろうなと予想はしていたけれど、それでも、もう少し理想の自分に近づかなければならない。下のイメージは同級生が企画したイベントの例、あるテーマで人を呼んで喋って貰って同級生が質問したり議論したりする、良い機会だと思う。WhatsApp Image 2018-11-08 at 02.31.41

さて、授業だが、組織系やプロジェクト、Study Groupの話は終わった後に記載した方が良いと思う。よって、今回はFinance系の授業について記載する。授業の項目はJudge Program Overview を見れば良いと思うので割愛するが、Finance backgroundのない者にとってはこのスピード感で、英語で、これらの授業をやられるのは正直きつい。が、一方で、こんだけFinanceやらないといけないんだなと気づいてよかった。正直MBA来る前はFinanceなんて全く興味なかった、というか嫌いだった。そもそも「お金」に関わる学問というのが気に食わん、極端に言えば実体がないのにお金を儲けるための仕事でしょ、というのがイメージ。「そんなことより世の中のために何をするかでしょ」みたいに考えていたのだが、定量的に物事を見るための指標としては現状これ以上のものはなさそう。サピエンス全史のユヴァル・ハラリも「人類が発明した共通に信じているストーリー(虚構)は貨幣だ」と言っていたので、たとえそれがDigital Currencyに成り代わろうとも、世の中を理解するにはFinanceの知識は役に立ちそうだし、ビジネスをやるなら必須のように思う(下の図は私のプレゼン資料のスライド、今回テーマ上写真が少ないので、貼ってみた)。

サピエンス全史

権力のような力を持っている組織は説明責任を果たさないといけなくて、そのためにもFinanceというのは大事だと最近は思っている。逆に、私の以前の考えは、IT background のない人達の中の一部の方々が「何、AIってまじ怖いんだけど・・」って思うのと一緒だったのかもしれない。もちろん物事には表裏一体があるので、Financeに関してもITに関しても上記の側面も当然あるとは思う。ただ、授業を受けたり同級生の話を聞いていても、Financeは、実際に、買収や投資の判断をする際にこれらの授業でやった内容は基本として使うよう。しっかりと勉強したいと思っている。

Finance系の授業は補修もある。分かってないのは日本人だけではなくて他の同級生もFinance backgroundがない人達は同じように分かってないようで結構参加している。人数が少ない時もあるけど、逆にこちらの方が質問しやすくていい。ただ、やはり細かい質問を全部するとなると日本人のFinance backgroundがある同級生に時間を貰ってやっているのが現状。やはり日本語だと分かる。ここで、授業の内容だけじゃなくて、「仕事ではどうなのか?」というのを質問できるから理解と知見が深まる。こういうのがいいと思う。当然ながら、基本的にはエンジニアの私と、彼ら彼女らとでは見えている世界は違う(ちなみに物理化学も同じことが言えると思う、例えば量子力学や相対性理論を知っているとまた見える世界が違うのではないか)。ただ、根本の部分で営業的(Customer Relationといった方が正しい?)な苦労は同じようにあるよう。逆に「IT会社だから技術力の差で決まるのかと思ってた」という会話もあった。当然技術力は大切だが、ITシステムはよくトラブルがある、その場合に「何があっても最後まで一緒にやってくれること」を買ってくれている場合もある。元々これも重要なMBAの目的の一つ、つまり、授業の内容をネタに同級生と会話し各Industryやその人の国、文化の知見を得るということ。当然日本人同士の方が(言語の問題で)得られる情報量は多いが、他の同級生とも積極的にこういう話をしている。以前記載したが、分からなくても聞いて話すことが重要で、その積み重ねが自身の糧になる(と信じてる)。

一つくらい授業の中身を書いてみようかと思う。Management Scienceという授業があって、授業名の割には中身はExcelを使ってデータの計算をするだけ、しかもData Scienceというような高度なものではなくて、統計学の初歩のような話である(ちなみにData Science系の話は別途Electiveで存在するよう)。この話は先輩からも聞いていた。ただ、私としては「物理や工学のPredictionとビジネスのPredictionは違う、ビジネスは統計確率的にやる」という話や Correlation Coefficient (相関係数)はFinance側でも使われる基本の概念なので、これらを学べたのはよかったし、良く言うアンケートとして「どのくらいのSample Dataを取れば良いか」という話も計算で理解できてよかった(実はこれを書いている時はまだ理解していなくて、再来週のテストまでに復習して理解しないといけない。。)。

旅たちの時

羽田空港にいます、搭乗まで20分。ついにこの時です!!このあとケンブリッジなんて信じられません。妻子を数ヶ月残すのが本当に心残りですが、それとは別にしっかり知見を広め、一生の友人をたくさん作りたいと思います!!

行ってきます!!