MBA生最大の悩み、Post MBA(下):戦いは数だよ、就職活動

(トップの画像は就活とは関係なく、Collegeの入学式の1枚。就職決まっておめでとう!の意味)

どこかに記載した気もするのだが、見つからない。学生の就職のためにカウンセラーがいることは前編で記載したが、人気のカウンセラーがいた。就職相談だけでなく恋愛相談にものってくれるようだ。人気なら受けない手はない。が、特に恋愛Talkをしていないのに、彼女の本領が発揮され「恋人をみつけるとき、どうする?」と聞かれて、「日本には合コンというものがあって~~」とか説明する前に「気に入った子何人かに同時にアプローチするでしょ??」と言われた。さすだが。。。「就活もそれと一緒、1社だけに強くアプローチしていても縁が無い時がある、複数同時並行でいかないと」とのことだ。うむ、確かに。

GUCCIがドズル・ザビが着ていそうな服を作る : くまニュース
「戦いは数だよ、兄貴」と主張したが容れられず、逝かれた。。。

前回はなぜ日立製作所のCVCをPost MBAとして選んだかを記載した。少し関わるが、今回はPost MBA決定までのプロセスを記載する。

Easter Term(春)になり、そろそろ危機感が募ってくる。就職活動プロセスが何も進んでないし、将来どころか、半年後(卒業後)何をしたいのかが決まっていない(まぁ将来何やりたいかは難しい題目だが)。ここまで、何も進んでいないのが心配でいくつか面接を受けているのだが、自分の中で何も決まっていないので、当然結果も芳しくない。とは言え、このプロセスは必要だった。少しでも興味がある会社を受けることで、その会社を調べつつ自分の現在と将来を考えることになる。履歴書の記載や面接の経験にもなる。これらを何回も繰り返すことで、漠然としたPost MBAが少しづつ明確になっていくのだ(その結果が中編の思考プロセス)。

一方で、Easter Termの後のSummer Termは急に時間ができる。当然だ、授業がないのだから。この約3か月間ほど自由な時間は人生でないのではないか??もし3か月間ずっとゲームしていても、履歴書的にはMBAコース中という事になる。なんとすごい特権!!!まぁ、そんな人は当然いないのだが、就活にはとてもよい期間だ。これまで忙しくてできていない、企業調査や履歴書、候補会社への応募書類等のブラッシュアップに時間を裂ける。この期間、平日午前中(日本時間考慮なので)はほぼ毎日何かしらのCall(情報収集、エージェントとの認識合わせや、面接)が1~3件入っていた。そして午後は、業界企業研究や、応募書類のブラッシュアップに当てた。

最終的に応募した会社は少なくとも30社、50社くらいの可能性もある、面接は20社くらいだろうか。(ちなみに大学院政時の就活は面接10社、それ以外は何してたか覚えてない、適当過ぎた。。。)

就職活動で使ったChannelは、使えるもの全てと言っていいだろう、一般的な転職エージェント複数、企業の就職ページへの応募、Linkedin経由、知り合いづて、企業の「お問い合わせ」から直メール、の5つだ。

転職エージェントも複数使ったが、Bizreachが良かったように思う。CMで主張されているように、直接企業の担当者から来るところが良かった。一方で、Linkedin経由で転職エージェントから自身の売り込みが来る場合もあり、比較的小さい、個人でやっているような転職エージェントもよかった。何人かとお付き合いさせていただき、数社最終面接まで行き、最終的に2大外資コンサルの片方からオファーをいただいた。

求人情報】マーケッター (インキュベーションカンパニー HR×Tech領域 ...
Bizreach、お世話になった。

Linkedinの話を先に記載するが、MBA生であればLinkedinの内容充実は必須だ。できれば、MBAに行く前に完了させておきたい。ご参考に私のLinkedinのリンクを張る。これはMBA中に何度も記載を直した。履歴書もそうなのだが、自分が求める職や会社に対してアピールできるような書き方にする。具体的には、私の場合「事業開発」をしたかったので、これまでの経験から少しでも事業開発に関係ありそうな内容(ビジネスのOpportunityを探した、等)を記載した。そして、Linkedinの「今積極的に新しPositionを探し中です」にチェックを入れれば多くの紹介が企業とエージェントから来る(ちなみに今所属されている会社に知られないのか?という話だが、一応そこはLinkedin内でうまくやっているようだ、とはいえリスクは0ではないが)。私の場合、Linkedinから直接メッセージいただいた企業と数社面接をさせていただいた。

次に、企業の就職ベージだが、最近は企業が就職ページで今OpenになっているPositionを公開している。そこにJob Descriptionも要件も書いてある。想定年収も書いてある場合が多いだろう。ただ、結果的にあまりよい所まで進んだ例がない。結局日本だとエージェント経由が大多数を占めているからなのかもしれない。(ちなみに日本IBMでは、エージェントは全てやめて、Web経由か社員の紹介経由に絞ったと聞いた。社員には紹介料が入る。データを取って、社員紹介経由が最もPerformanceがよいとなったようだ(2018年情報)。)

知り合いづてからは1~2社受けた。ここで気を付けなければならないのは、知り合いにはあくまで入り口のお願いだけをするということだ。売り込みは自分でするべきで、知り合いに迷惑をかけるべきではない。また私の考えでは、知り合いの方と同じ部署で仕事をする意味はあまりなく、つながりのある人とは別の仕事をしているほうが自分の影響と情報収集の範囲が広がるので、そうしたいと思っている。

そして、最後が企業の「お問い合わせ」から行くパターン。Startupの場合はこのパターンが多いだろう。しかし、何を隠そう日立製作所のPositionはここから入った。そして、最も短いプロセスで決まった。ここは大団円なので、後程記載する。

さて、ここから実際に受けた会社数社を記載したい。まずは商社のDigital Transformation系Startupへの投資部門だ。新設部署らしく、人数も少ないし、さすが商社で給料もそこそこよい。面接は全てリモートであり、先方は毎回4人程度出てこられた。志望度は結構高く、一応、要件は私のバックグラウンドにも合っていたので、結構確度は高いと思っていた。が、結局2次面接で落ちた。確度が高いと勝手に思い込んでいたので、少し危機感が高まり、当初想定していなかったコンサルティング会社も見始めたのがこの頃で、そのためにケース面接対策も始めた(が、適当だったせいもあり、私のケース面接対策はあまり意味なかったかも・・・)。

他に志望度が高い会社として、6つあった。ある中規模のFintech会社がAI系のJoint Ventureを立ち上げる案件があり、親会社所属ながらその立ち上げを担うPosition、これはLinkedinで知り合ったエージェント経由。アメリカのコンサル会社の日本立ち上げ、Linkedin経由。日本を代表する会社のDigital推進子会社、エージェント経由。日経の広告会社DX、Web応募。Startup、Linkedin経由。そして日立CVC、直メール。

このうち、アメリカのコンサル会社は日本立ち上げの責任者の方と会話させていただいたが結果は落選。ただ、その方との会話は非常によくて、今後のCareerを考える上で役に立った。こういう出会いがあるので、多くの面接をすることも重要だと思う。特に小さい会社や組織だと担当の人と密に話せるのがよい。

残りの5つは1次面接はリモートで実施したが、Fintech系の会社が以降はF2Fがよいとのことで一度帰国するタイミングを探っており、他の会社の面接と合わせて8月に一時帰国した。スケジュールは大分タイトで、月曜日にCambridgeを発、火曜日夕に日本着。火曜日から木曜日までで、それぞれ3回面接があり、金曜日のFlightだった。(全部の面接が終わった木曜日の夜は、特にまだ内定通知もいただいていないのに、変なやり切った感があり、銀座シックスの上の階のバーで一人で飲んだ、これで全部落ちたらネタなのだが、そこまでネタにはならなかった)

全て記載すると長くなるので、直接伺ってよかった事について1社記載する(結果としては落選している)。上記Fintech系の会社は中規模程度の会社であるが、成長していてJoint Ventureを作るという面白い内容であった。そして、先方とのリモート面接は担当者も人事の方も非常に評価が高かったという話をいただいた。しかし、先方のOfficeである虎ノ門ヒルズのフロアに伺った際に、「あぁ、これは違うな」と思ったのだ。理由は先方のエントランス(中もだが)がまるで青山の結婚式場のようで私の趣味に合わなかった。とは言え面接自体は、当然本気で受けた。しかし、先方も「なんか違うかも」と思ったようで、役員数名との面接であったが、落選した。少なくとも私の方は直接伺ったことで自分とは違うイメージや文化の会社なのだろうという事が分かったので、非常に良かったと思う。

表参道・青山エリアの結婚式場 | 1からわかる!結婚式場ガイド
私の青山の結婚式場のイメージ。先方のOfficeは、さすがにこんなに派手やかではないが、壁は石灰岩(?風?)の白、机の上には大きな花、モダンな写真アートが各会議室に飾ってあった。

さて、この後の9月本帰国後もまだ活動は続いていた。最終的には上記の外資コンサル会社と日立製作所で迷うことになった。

外資コンサル会社に志望される方も多いと思うので、少し記載する。エージェントからは3~5回の面接が必要とのことだった。1回目は、一般的な面接会話(志望理由、バックグラウンド説明、等)が30分でケース面接が30分だ(2回目も同じAgenda)。ケース面接はボロボロだったのだが、面接官の方から「若林さんのような方には来ていただきたいので、今回は通したいと思う。しかしケース面接はもう少し練習したほうが良い」と言っていただいた。これは、「私がコンサルにぴったりの素晴らしい人」というわけではなく、昨今の状況を鑑みると、「Digital Transformationが盛んな今、IT Architectを現場でやっていた人をコンサル業界では欲している」という状況が大いに働いたのだと思う。つまり私の努力というより、そういう仕事をさせていただいたおかげだ。一方でケース面接の方であるが、「もう少し練習したほうが良い」といいながら、大事な観点も教えていただいた。例えば、お客様に対して今後の成長のために複数の打ち手を提示し、優先順位を説明する。その際には、優先順位付けした軸を説明して、さらにその軸に対する判断の根拠を説明するとのことだ(コンサル会社によって違うと思うが)。これも、まさに私がIT Architectureの選択とお客様への提示の際に実施していたことなので、しっくりきた(これもおかげさまである)。そして、2回目ではその説明ができた。ちなみに、軸の根拠が違った場合の優先順位付けの変化も付け加えたが、これもよかったと思う。この2回目で、ほぼ内定は決定し、3回目の最後の面接は、この後のキャリアの相談で終わった。上記のように、非常によくしていただいたし、Name Valueも高く、年収も高い。悩むことになる。

一方で日立製作所のCVCであるが、こちらもよいプロセスで面接が進んだ。まずは「お問い合わせ」からの直メール。この直メール系こそ「数打つ」もので以前記載した、Cambridge MBAのAlumnusの岡部恭英さんのInterviewでもCambridge時代に「100人に会った」とのことだ。日立製作所のCVCも国内CVCを探していた時に、News Releaseを見つけて、ホームページに応募先がないことを確認して、直メールをした。当然ダメ元、しかし文章はしっかり書いた。そしたら、なんと次の日に返信があり、電話で会話しましょうとのことだ。これには少しびっくりした、日本の大企業でそんなことあるのだろうかと。この時会話したのが今の上司と同僚の方だ。その後少し待っていただき、私の8月の帰国時に合わせて直接面接をし、その後今の上司と人事部長の方と丸の内で会食して(飲んで)内定通知をいただいた。これは完全にタイミングがよかった。この部署は2019年4月にできたばかりで私がメールしたのが6月か7月くらい。その時上司含めて3名体制で、ちょうど1名追加したいタイミングだった。こちらは私のVisionとやりたいことに完全に合致していたし、組織も小さくて、始まったばかりとは魅力的だ。

こう記載すると、じゃぁ日立製作所CVCの方だよね、と明らかなのだが、実際は迷いに迷った。外資コンサルの方から内定通知をいただいた後の1週間程度で決めたが、その期間で「もう外資コンサルにしよう!俺ミーハーだし!!」と、電話に手が伸びたこともあった。外資コンサルも日立CVCも3回の面接で決まり、外資コンサルの3回目はCareer相談、日立CVCの3回目は飲み会、どちらもありがたい。一方で、その期間で飲んだ元コンサルのMBA日本人同級生から「(若林の状況を考えると)絶対コンサルはやめたほうがいい、やりたいことできないと思う」と言われた事もあった。さて、どう考えようか、と悩んでいるときに一つの理由を思いついた。自分のキャラ的にどっちだろうか??外資コンサルでトップクラスで優秀な人に囲まれて自分が優秀になっていくのも大事だが、キャラ的に違うのでは?そして、今後は優秀な人を育てたり、多様性が高いメンバーをマネージしていく方が大事なのではないか(歳的にも)?うむ、、そして、やっぱり「直メールした会社に行った」という方が面白いだろう。ということで、日立製作所CVCに決めた。

スタートアップ業界で働いているとよく分かるが、出会いが大切だということ。就職活動も本当にタイミングだ。昔は「縁だ」という事に対して「何を馬鹿な?」と思っていたが、今ならそれがよくわかる。そして、縁を見つけるには多く行動することが大事で、MBAはその時間も与えてくれる。

もうすぐ帰国して1年になるが、未だに世界中の同級生とつながっているのは非常に嬉しい。MBAから帰ってきて自分の周りが一転したなんてことはない。未だに地元に住んでいるし、出来ない事や分からない事もいっぱいあるし、相変わらず適当でボケてるし、給料もそんなに変わっていない(もちろん、その全てが劇的に変わったMBA生もいると思う)。それでも、人生の方向性の角度は少し変わったと思う、つまり10年後、20年後と時間が経つにつれて、その意味が増していくだろう。そして、すでにではあるが、時間が経つにつれて夢のような1年間だったなと、自分があの場所にいたのが信じられない気持ちになる。

このブログを始めるときに記載した先輩の文が改めて身に染みるとともに、この文を知っていてよかったなと思う。これからMBAを目指す方や行かれる方にも是非

「あのようなチャンスをもう一度手にするための幸運は今後、どのような努力と犠牲を払っても、得られることはないのだから…」

MBA生最大の悩み、Post MBA(中):なぜCorporate Venture Capital(CVC)を選んだか

MBA前は、いや、Cambridgeに来てしばらくしても、まさか日立製作所に就職するなんてこれっぽちも思っていなかった。ミーハーな私はもっと一発でImpactのある会社に入ると思っていたのだ。今でも「私費でMBA行ってなんで日立?」みたいな印象を持たれることはある(逆にそれがレアっぽくていい)。一方で、「すごくいい選択ですね!」と言ってくれる方もたくさんいる。私自身も、日立製作所はIBM時代にコンペになったこともあるが、失礼ながら日系大企業というだけでNegativeなイメージを持っていたものだ。が、入って分かる。IBMとはまるで兄弟のようだと思う。色々あるが、一つ挙げるとすればCustomer First。どちらも徹底しているし、それによる弊害も似ている(あれ?結局同じところ入っちゃった??それは一面としてあるが、一面としては違うところもあるので、それは転職の真理だと思う。つまり自分と重なる部分もあり、重ならない部分もある場所へ行くという事)。一方で、良い面を出すのは下手だと思う。そういう宣伝やブランディングはよい人財を得ることにつながるので、改善していきたいエリアだ。(ちなみにTop画像もはただの飲み会の一枚に見える(その通りだが)が、意味は後半で)

Why 日立。簡単に言うと、日立製作所に入りたかったというわけではなく、Corporate Venture Capital(CVC)をやりたかったという事で、その中で立ち上げの初期メンバーとして入れたのが日立製作所だったということだ。

その思考の流れの説明のために、Easter TermまでのPost MBAのイメージについてまず記載したい。MBAに行く前のイメージは「新規事業立ち上げをやりたい」だ。「新規事業」というと、何やら新しい事をやっているようだし、「事業立ち上げ」というのも、経営者のような人の上に立つような経験が出来そうだったからだ。ただ、「どのエリアでどのような事業をするか?」という確としたものはなかった。MBAに行く国内外の人の中にはClearに強烈に「これ」をやりたいという人もいる。しかし、実は私みたいな人が多いのも実態だ。それを見つけるためにMBAに行くという人も多いだろう(MBAのエッセイでは具体的なCareer Planのエッセイが求められる。ここら辺は矛盾しているのだが、一旦仮説としてCareer Planを描くというのはいい事だと思う)。

さて、そんなバクとした思いでMBAに行った割には最初の数か月で、考えの転換が訪れた。それはFinance業界に対する興味だ。以前記載したが、MBAに行く前は、「Financeなんてマネーゲームで実態が伴っていない、資本主義が産み落とした悪だ」くらいに思っていた(マネーゲームは嫌いと書いたけど、マネーは割と好きです)。しかし、MBAコース前のLanguageコース参加の日本人もFinance業界やMfin(Master of Finance、Judge Business Schoolが提供するコース)のメンバーが多く、話を聞き、「あぁ、やっぱりFinanceの知識や経験は今の世界でビジネスするには必要だな」と理解した。

リブラ(Libra)がブロックチェーンで実現されるべき3つの理由 | CoinChoice
新たな金融システムがくるのだろうか?しかし、金融知識がないとリブラとそれを取り巻く状況の理解は難しい。。。

では「ビジネス」、もしくは「事業」という実態が伴うFinance関連の仕事は何なのだろうか?Financeと一言で言っても、狭義の財務等だけではなく、広義の金融システムや資本主義もしっかりと知りたいと、私は考えた。なぜなら、昨今の政治状況を考えると、既存の資本主義に多くの人が幻滅しているのは明らかで、きっともっといい次のシステムがあるはずだからだ。ネットや本で資本主義について調べてみた。今でも理解しているとは到底言えないが、昨今渋沢資本主義で有名な渋沢栄一の伝記を紐解いてみると、「「個」の理性にかなった利益追求が「公」の富を生み出すという資本主義経済の原理」と書いてある(ちなみに渋沢資本主義は純粋な資本主義ではなく「アダム・スミスの自由放任主義を批判し、~~ テクノクラートを神の見えざる手の代わりに意識的に置こうとした経済学」である「サン・シモン主義」の影響を色濃く受けている。それが日本の文化や強みに合っていたのだろう)。また、Wikipediaを見てみると、「資本主義の主体は企業であり、これが物財やサービスを生産し流通させている。構造的には、資本(としての生産手段)を私有する資本家が、労働者から労働力を買い、それを上回る価値のある商品を生産し、利潤を得ている」とのことだ。「企業」が重要。そして、企業は「成長」しなければならず、そのためには「資本家が、労働者から労働力を買い」ということをしている、これは「投資」ということだ、と私なりに理解した。よって、投資が伴い、私のバックグラウンドが生かせる職種を探した。投資を主な業務とするのは、一般的に企業の財務(投資)部門、M&A、銀行のIBD(Investment bank division)、Private Equity(PE)、そしてVenture Capital(VC)だ。この中でFinance業界無経験で私のITバックグラウンドが生かせるエリアを探した(ちなみに、この「資本主義」という概念を就職活動に容れるのは大分難しいので、純粋にそれを応募要件で探したり、応募書類や面接で謳ってはいない)。

最強経済人 渋沢栄一が「お金を散ぜよ」と言った真意とは? 直系子孫に ...
次の大河ドラマは渋沢栄一のようだ

しかし、((上)で記載した通り)36歳では、証券会社や銀行が提供しているMBA採用には遅すぎる。ヨーロッパのMBA生の平均年齢は30歳くらいで、彼らと同じ土俵で始めるというのも気持ち的に辛いと感じた。よって、MBA採用外を狙うのだが、Finance業界の知識経験が皆無では中々難しい(実はIBMでは10年近くメガバンク担当だったのに)。前編記載のEmployer Eventや同級生との会話を通して調査をしていくと、PEとVC以外は難しいことがすぐわかった(って、PEとVCも難しいんだが)。例えば、IBDの関係者の方に話を聞くと「君(若林)のような技術バックグラウンドを持った人間が対象会社の技術もしっかり見るというのも必要だと思う」と言ってくれる方々はたくさんいたが、実際受けようとすると、未経験ではスタート地点が大分後ろからになりそうなのが現実だった。一方で、PEはLeverage Buyout(LBO)というのが正式で(Private Equityは非公開株の事なので、その中にLBOとVCがあるイメージが正しい、と同級生の日本人に教えてもらった)、既存企業の株を買って、価値を高めて売るというビジネスモデルだ。それに比べてVCは先進技術や先進ビジネスモデルへの投資という色合いが濃い。ここから、VCの方が最近の技術トレンドを見る事が出来るし、それだけではなく、最新のビジネスモデルや世の中の課題を知ることもできる。そういう意味でVCの方が自身に合っていると思った。(その代わりと言ってはなんだが、VCは Historical な財務諸表がないので、「財務諸表から会社を知る」というスキルは付かない。しかし、すべてを求める事は不可能なので優先順位付けと取捨選択が必要だ)さらに、日本人のMBA AlumnusがCambridgeに来た際に、Pubで会話させていただいた際に、「若林さんならVCいけるよ!」と言ってくれたのも後押しになった。彼は日本技術系大企業で技術者をやっていたのだが、シリコンバレーにいた際にある日本の有名VCの社長からOfferをもらい、今では世界中を飛び回り先進技術企業への投資や拠点の立ち上げをしている。Offerの決め手は技術的バックグラウンドだった。そして、彼曰く「Finance系のバックグラウンドは関係ない」だ。実はそのように言うVC関係者は多く、そもそも日本にInvestorの数が少ないのと、Investorも最初からInvestorだったわけではなくて、何か別のビジネスを経験した上でInvestorになっている。なので、「Finance系のバックグラウンドは関係ない」はよく分かる。

WeWork渋谷スクランブルスクエア」始動 国内最大、5フロア3500席 ...
VCのイメージ、ミーハーの私にはちょうどよい(当然イメージと実際は全然違う)

この結果、就職先を基本的にVCに絞った。とは言え、VCだけでは候補の弾がすくなくなるので、もう少し広げて「会社(他社)への投資という概念とそれに付随する会社の仕組みの考慮が伴う、新技術を活用した新たなビジネスの立ち上げ」ができるようなPositionを探した。そうすると、対象は、VC、商社、技術系企業のJoint Venture会社、Startup(投資される側としてだが新ビジネスをやる)辺りが候補になる。

もう1点大事な観点が、「世界」、就職活動的に言うと「海外」だ。元々、自分の影響の範囲を最大化しく、海外というキーワードで外資のIBMに入ったが、残念ながら日本IBMではあまり海外経験ができない。AmazonやGoogleはもう少しできるとも聞くが、基本日本にある支社は日本のMarketを見るので、海外経験をさせるMotivationが親会社には薄いと思う。その代わり、海外の最新のTrendなどの情報は早い。しかし日本企業に就職したほうが海外経験の可能性が高いという事実は、MBAに行って、日本人と会話して知った。会社の文化という意味でいうと、IBMの方が老舗大企業の割にOpenでいいなとは思ったけど。

一方でイギリス(や海外)で働くという事も途中までは考えていたが、MBA就活でよく言われる「3つを同時に変える」なに抵触したため海外を抜いた。3つとは、業界、職種、Locationだ。私の場合は最初の2つが変わるので、3つ目は切った(3つ全て変える強者MBA生も当然いる)。まぁ、家族の事も大いにあるのは確か。しかし、近いうちに海外で最低2~3年は働きたいと思っているので、その可能性がある会社を選ぼうと思った。

よって、基本的には日系のGlobal企業を受けた。一度日本の会社で働きたいというのもあったし、IBMでの経験(外資の文化やOperationの仕方)も生きると思ったからだ。Startupは外資でもよい、Startupなら日本支社でもCountry Managerとかになり、海外とのつながりは強いからだ。

そのような思いで就職活動を進めていた(詳細は次回の(下)で)が、(純)VCは少し違うのでは?と思い始めた。話を聞いていると、やはり、活躍されている方々はそれなりにビジネスを作るという経験、もしくは本当にDeepな技術の経験があって、その経験を生かしてDue Diligence(投資先の評価プロセス)をされている。私には両方ともない。エンジニアと一言で言っても色々あり、私の場合はお客様やビジネスに近いエリアだったので、コーディングもしたことないし、アルゴリズムの細かい評価等はできない。一方で、ビジネスも弱いという中途半端な位置づけだ。よって、私がすぐにVCへ就職してもうまくいかない、もしくは(今以上に)雰囲気で仕事をする中身のない人間になると危惧した。しかし、上記で記載したVCへの興味の理由はなくなっていない。どうすればいい??最新技術にもタッチ出来て、会社投資という概念があって、会社の仕組みが分かって(経験できて)、ビジネスを作るという経験ができるPositionがないか???そんな贅沢なものあるのか???あった、Corporate Venture Capital(CVC)だ!!

CVCはCorporateとついているのが純VCと異なる点を表している。比較的Matureな企業がVCの組織を作り、主にStartupに投資する形態だ。純VCが財務Return(投資先成長によるEquity価格の向上によるReturn)に対してCVCは主に戦略Returnを狙う。戦略Returnは一番簡単な例でいうと、Startupの新技術を使わせていただいて企業のPotentialと合わせて新たな事業を創生することだ。まぁ、どちらにしろ人のふんどしで相撲を取っているようにしか見えないかもしれないけど。。。ただ、昨今のOpen Innovation必要性の高まりによりこのCVCの形態は非常に重要になっているのも確か。Deloitteの調査では海外のCVC関連投資は増えているし、PwCの調査でも国内でもCVCの投資額は増えている。CVCについて「語る」と長くなる、というか私は半年ちょっとしかこの業界にいないので、おこがましい。経験が増えたタイミングで「語る」事をしようと思う。

The next chapter for Corporate Venture Capital – Deloitteより、外部資料を調査するようになったのはMBAのおかげ

さて、上記記載のようにCVCであれば基本的に新規事業創生がミッションのことが多く私の思いとも合致する。よって、CVCを第一志望にした。その中でなぜ日立製作所なのか?という話だが、まず上記のように日経企業であること(というより日経以外で日本人がCVCに入る機会は極小だと思う、唯一SalesForce.comは日本にCVCがある)、私は経済人として政治や国際関係へも関わっていきたいと思っているが、日立製作所であればその機会がありそうなこと(会長が経団連会長、経団連がいい組織がどうかはおいておいて)、、、と記載したが、結局はこれまでも書いてきた、運、縁、タイミング、偶然であり必然が理由だと思う。つまり、たまたま日立製作所が2019年4月にCVCを新創設して私が2019年に就職活動をしていたからだ。VCもそうだが、CVCも門が狭い、Pure投資家は外部から雇うにしても、事業開発者は社内の人間を置くのが普通だからだ。ここはどう就活したかの話になるので、しつこいがまた次回の(下)で。

CVCは自分に合っていると思う。IBM入社面接のときも「私はビジネスとテクノロジーという両極にある(と思っていた)もの、水と油をつなげたいです」と言った。今回も大企業とStartupという両極に見えるものを繋げることになった。何かの本に書いてあったが「古代から近代までで最も儲かっている職種は対象に対して異なる世界から異なる物を持ってきた交易商人だ」とのことだ、だからヴェネチア共和国はすごいのだろう。別に儲かりたいわけではないが(うそです、儲かりたいです)、両極にあるものを繋げるというPositionが重要なのは間違いないようで、自分はそれをやっていると思いたい。そういう意味でいうと、先に記載した「中途半端」という位置も大事だ。両利きの経営という本がある。先日なくなられたクレイトン・クリステンセンの「イノベーションのジレンマ」に対する答えと言ってよいと思う本だが、企業は探索と深化が両方必要、一般的には深化ばかりに目が行きがちでそれが、漸進的なInnovationしか起こせないというものだ(Top画像も「伝統と最先端の融合」の「伝統」の方で、伝統的な晩餐会Formall Hallの一枚だ、みなハリーポッターばりのガウンを身に着ける。伝統と最先端も両極にありながら、融合すべきもの)。

入社して6が月超、すでに色々学ばせていただいている。IBMの頃と比べると4次元的に自身の考える範囲が広がっている。1つは技術、ITだけから、OTやBio。2つ目は業界、銀行から製造、エネルギー、環境。そして、日本から海外。最後に、技術現場から経営だ。ありがたいことだ。また、良くも悪くも、日本の大企業の事が知れている。これらを通すことで、自分の経験を広げていきたいと思う。

最後に、就職活動中に読んでいた、「大戦略論」の文章が自身が大事にしている内容が盛り込まれていたので借用したい。戦略、両極、適当さ(完璧でないこと/imperfection)、コミュニケーション、多様性、価値感。

「何事かを達成するためには、 願望に能力を合わせる必要がある これができるのは、二つの相反するもの、矛盾を内包する 時だけである。これをするためには汗をかかない事、完璧を求めない事 それが相手を理解することにつながる。時間と空間で隔てられた二つの文化の間の相互コミュニケーションは、人間を人間たらしめているものが双方に共通であり、異なる文化の架け橋として機能するからこそ可能なのである。それでも我々の価値観は我々のもの、彼らの価値観は彼らのものである。」

注意必要かも、欲しがりません勝つまでは

新型コロナウイルスで自粛生活が続いている。5月末現在、日本の緊急事態宣言は解除されたが、昔の日常はまだまだ戻らず、将来的にも昔とは違う日常になるというのが世の中の認識だ。私も7月末まで原則在宅勤務という会社の方針である。

一方で、4月初期のころは、子供が外でサッカーしていることや、営業している飲食店の110番通報があったようだ。「自分が頑張っているんだからお前もがんばるのも当たり前」という、日本人の調和の精神のNegativeな面が出ていると思う。消費増税の時もTakeoutは8%で、店内は10%という事に対する批判で、「Takeoutといって店内で飲食した客をどう扱うか?」という疑問を持つ消費者がいたようだ。ほっておけばいいと思う。何かやむにやまれぬ事情があってそうしているのかもしれないし、ただ2%払うのが嫌だというのであれば自身の尊厳を傷つけているだけだ。

昨今は自粛が当たり前で、少しそれを外した行動をすると批判されることがある。今はそれが大事だと思う。実際、新型コロナウイルスにはわからないことも多いし、医療現場はおいておいて、市内のマスク着用がどれだけ意味あるのか科学的な論文は少ないようだ。だからこそ危機意識が大事だと思う。

ただ、妻と話していた、この世の中の危機意識が極端に走ったのが戦争中の日本だったのかもしれないということだ。戦争も急に起こったわけではなく、徐々に国と国の雰囲気が変わっていて、おかしいこともおかしいと言えない(言ったら捕まる)状況になったのだと思う。なるほどなと思った。コロナによって監視社会が進むのか、監視社会から警察国家になっていくのか。技術的には、センシングで人の顔の筋肉や温度等のデータを取れば、何にどう反応しているかわかる。それは感情まで把握されるということだ。昨今のコロナの影響で、そういう監視アプリに対する人々のハードが下がってきている感は否めない。少なくとも日本は第二次世界大戦の反面教師があるのでそうならないと信じたい。(のろけで申し訳ないが)妻から示唆を受けることも多く、ありがたい。

全く異なる話だが、日本は極端に匿名を用いるという話がある。これが日本のジャーナリズムが弱い理由らしい。欧米では新型コロナウイルスの犠牲者に対して実名と経歴を載せてお悔やみを申している。日本では有名人だけだ。「もし彼ら(取材相手)がバッシングを受けたら?報道記者には、「そんなことは起きません」という保証などできないというのが現実だ。」その通りだと思う。とは言えこの記事の結びは以下となっている。「匿名報道は、長い目で見れば結局のところ、メディア不信の源泉になりうると警告するのである。このこだわりを、報道記者は職業倫理として持ち続けるべきだろう。そうした報道側の姿勢が、不信と苛立ちが強まるコロナ禍の中にあって匿名社会への転落を防ぎ、人が正々堂々と意見を言える社会の基礎を固めていく一助になるのではないだろうか。」

ビジネスにアートは必要か??ヴェネチア人の考え等

MBA生最大の悩み、Post MBA(後編)を記載するべきなのだが、脇道にそれて2回目となっている。。生きていると「自分が忘れないうちに記載しておこう」と思うものが出てきてしまう。就活の話も早く記載しなければと思う(どんどん忘れていくし)。とは言え、今回は少しは就活に関係があるか?

「アート」と聞くと皆様はどうイメージするだろうか?やはり挿絵に使った「最後の晩餐」のような美術作品だろう。私もそうだ。ちなみに好きな作家に、原田マハさんがいらっしゃる。特に「楽園のカンヴァス」が好きだ。彼女のおかげで美術の見方が少し変わった、映画の見方も。「キネマの神様」は志村けんさんで見たかった。ご冥福をお祈りいたします。また、話が逸れたが、、実は「アート」に関しては疑問に思っていたことがある。「政治はアートだ」という言葉だ(知らなかったが、陸奥宗光の言葉のようだ)。なぜ芸術という感性的なアートが政治なのだろうか?と思った(思いますよね??)。実は大好きな塩野七生さんの本にもしばしばアート(塩野さんの本では「アルテ」)について記載がある。

商売を効率良くやっていくには政治、外交、軍事のいずれの面でも、非常にきめの細かい技を駆使しなければならず、そのようなアルテ(技術)は、作品を残すアルテ(芸術)に比べて、才能としても、少しも劣るものでないことを知っていた(海の都の物語 ―― ヴェネツィア共和国の一千年

民族の興亡のはじめには経済力の強大が来、次いで政治力の成熟が訪れる事実が、証明してくれるようです。つまり、人間が、自らの智恵をしぼってやるに値する「技(アルテ)」なのです。(マキャベリ語録

ヴェネチアの話を見ると「ビジネスはアート」という事は前提のようだし、マキャベリも「政治はアート」みたいなことを言っているようだ。そして、「アート」は「技」という事か。これは塩野さんの本にも記載があるが、アートの語源はラテン語のarsであり、ギリシャ語では自然に対比される人間の技や技術の事のようだ。これはMBA、というよりイギリスの大学に行ったことで理解できた。イギリス(欧米は全部そうかもしれないが)の学位の欄には大別して「BA」と「BS」という物がある。これはなんだ?と思うと、BAはBachelor of ArtsでBSはBachelor of Scienceだ。この場合Artは当然芸術ではなく、哲学や、音楽、言語学など人間が作り出したもの。歴史もここではArtsに含まれる(そうすると以前記載したエドワード・H・カーの「What is history」に対する考察と異なるが一般化するという意味で歴史がScience的な考え方をするという主張は上記の分類学的な話とは別だと考えたい)。ちなみにリベラルアーツ(Liberal Arts)はArtsやScienceを学ぶ前の基礎的な学問の位置づけだ。だから、Scienceを学ぶ前に文の書き方や説得力の向上を狙う”英語”の授業があるのは当然だ。私も慶應大学の3年生で、Technical Writing という授業を受けて、理系における文章の書き方を習った。

純ドメ日本人が必ず悩む「私の大学の学位ってBA?BS?どっち??」というのもこの考え方の違いからくる。理系と文系という考え方がイギリスにはない。乱暴に言えば、理系も文系もScienceでNatural Scienceが理系でSocial Scienceが文系だが、歴史はどっちでもないので注意が必要だ。

上記の文脈から明らかに「政治はアート(という学問の分類だ)」と言える。が、陸奥宗光や塩野七生はそういうことを言いたかったわけではないと思う。同じように上記の文脈から、「アートは人々が努力して作り上げてきた技」ともいえると思う。よって、「様々な要素を考慮して、きめ細かく知恵を絞って実行する技(アート)が政治だ」ということで、「それは芸術家が芸術を作り出すときの作業に劣らない」という事だと思う。男性は歳を重ねると芸術的な作業をしたくなるようだ。なぜ男性だけなのかは分からないが、歳を重ねることで自分の中に様々な要素が溜まっていく。それが混ざり合うことで良い作品が出来上がるのだと思う。アートなので、感性が必要だというのも、単純だがその通りだと思う。結局は感性も「様々な要素を考慮して、きめ細かく知恵を絞って」という事から発現するものだと思う。つまり、芸術も「センスや才能」というような一般的にどうすれば手に入れられるか分からない物に左右されるのではなく、人間の努力の産物だということだと理解している。よって、「ビジネスにアートが必要」と言われる場合、ビジネスに感性や芸術家的な要素が必要だという狭い意味より、もっと広い「人間の技」が必要だということだと思う。

そういう意味ではビジネス、特に経営もアートだと思う。MBAを卒業して経営に近いところで仕事をさせていただいているが、考える範囲や要素がMBA前と比べて莫大に増えた、世界、地政学、技術の範囲、地球環境、等々。ありがたい事である。このような膨大な要素を考える時、フレームワークや方法論は役に立たないと思う(当然ある特定の領域を整理する上では役立つ)。まさに芸術家のように(って、芸術家になったことはないので分からないが)頭の中にある経験や知識をなんとかして統合して形作っていくという非常に疲れる作業の継続が必要だと痛感している。

アンパンマンとばいきんまん

「アンパンマン地獄」妻が最近口にする言葉で、朝から晩まで娘がアンパンマンを見たがり、しかも一緒に見ないと機嫌が悪くなる、という状況だ。私も最近は在宅勤務で、毎日朝から晩までアンパンマンの歌が聞こえてくる。実家に帰ると私用に買われた30年前のアンパンマン玩具や図鑑が役に立っている。娘は1歳10ヵ月だが、皆様のお子様はどうだろうか??

とは言え、アンパンマンが2歳近い子供にあれだけ好かれるのはすごいと思うし、アンパンマンがないと妻は家事も出来ない。内容も深い話だなと尊敬もする。アンパンマンの生みの親、やなせたかしさんは元軍人で太平洋戦争にも従軍している。その戦争体験が元になったようだ。ここを参照させていただいているが、そこには

戦争と飢え。さらに戦争終結によってこれまで信じてきた「正義の論理」さえもがひっくり返ってしまう。~~ しかし逆転しない正義もある。それが献身と愛だ。そして弱者を助けること。自分の身を削って人を助けるアンマンパンにはそんなやなせの想いが凝縮されたものだった。~~「正義に勝ち負けなんて関係ない。困っている人のために愛と勇気をふるって、ただ手をさしのべるということなのだ」 やなせのこだわる「正義」。それをテーマにした著書もある。『わたしが正義について語るなら』(ポプラ社)だ。 やなせはアンパンマンを書いたのは「本当の正義」を伝えたかったからという。アンパンマンはヒーローだが情けない。弱点もたくさんある。そして相手を決して殺さないし、「自分はエライ」と自慢しない。

と記載がある。

「やなせうさぎ」というキャラクターがいる、記念の回にしばしば登場するうさぎで、やなせたかしさんが自身の代わりに登場させているものであり、現在のオープニングの最後にも出てくる。劇中では常に、「お腹が空いて動けないところをアンパンマンが助ける」というベタなシーンである。が、これこそが、やなせたかしさんが戦争で飢えに苦しんだ時の正義の味方の具現化なのだと思う。それもあってか、名シーンに見える。

アンパンマン』新オープニングは雰囲気が違う?“やなせうさぎ”も登場 ...
現在のオープニングの最後

そんなアンパンマンだが、BSでは朝8時から1時間で昔(といっても10年前くらいだと思うが)のアンパンマンの再放送をやっている(これも見せられて妻は可哀そうだが、なぜかここはあまり集中してみない娘)。これを見ると、オープニングや、アニメの内容が今と少し違う事に気づく。昨今のアンパンマンを見ると、バイキンマンは食べ物を取り上げて勝手に食べる事はあっても、閉じ込めたり捕まえたりするシーンは見当たらず(あるのかもしれないが)むしろアンパンマンとのやり取りが友達のように見える。ドキンちゃんに至っては横で見ている事が多い。一方で昔の劇中ではバイキンマンの行いはもっとひどく、ドキンちゃんも直接手を下している、昨今のいたずらレベルとは明らかに違う。オープニングも昔はアンパンマンが悪を倒す派手さがあったが、今のオープン二ングは技術が進化しているにも関わらず、優しいタッチだ。(ちなみに娘はバイキンマンが好き。バイキンマンの人形を離さない。)

この違いはなんだろうか?

おそらく昔は、分かりやすい「悪を倒すかっこいいヒーロー」の方が視聴者が増えるという判断だったのだろう。しかし、DVや虐待、体罰が問題になる中で、暴力的な描写を減らしたのではないかと思う。だが、それだけではなく、やなせたかしさんの原点に戻ったとも見れると思う。それは「正義のための戦いなんてどこにもないのだ」ということであり、逆に言えば「悪を倒す戦いもない」と言えるのではないかと思う。(ただ、バイキンマンはアンパンマンを倒すために生まれてきたという設定のようなので、戦うのは宿命のようだけど(でも最近仲良く見える))。昨今人気の「鬼滅の刃」も敵役の鬼には鬼の過去と論理がある。この世に本当にこの人(行い)は悪だ!というのは難しいのかもしれない。私がそれに気づいたのは、中学生の時にガンダムを見ていた時だ。小学生のガンダムはロボット達が戦っていて正義が悪を倒す図式に見えたが、よく見るとジオン公国の独立戦争で、ガンダムの所属する地球連邦がそれを阻止するという図式だ。

昨今、少なくとも日本のアニメにはそういう物が増えてきていて、いい傾向だと思う。グローバル化の反動でポピュリズムの波が来ている昨今、やはり多様性を重んずる心は大事。それがなくなれば自分と違う物は悪だと見てしまうかもしれない

MBA生最大の悩み、Post MBA(上):MBA生の就活の基本

多くのMBA生は、準備とMBA期間自体に大金と多くの時間を投資する。そのリターンを求めるのは自然な流れで、最も大きな悩みはMBA後のCareer(と金)だ。

いい転職ができるのか?今いる会社に戻ったほうが良いのではないか?と日々悩む。やる気の問題だという回答もあると思う。数年前に読んだ記事で、誰かがある欧米の教授にインタビューをしていた、「なぜEUはあるのに、Asia Unionはないのだと思いますか?」と。その教授の答えは「やる気の問題だ」であった。確かに、MBA受験もやる気の問題で、4年かかったが合格した。そのやる気を喚起するものは何か?という中で、合理的な理由が元からあればいいが、ない場合は自分で作ったりする場合もあるだろう。例えば、TVを見るのを止めたいからTVを捨てる、勉強に集中するために付き合い人と別れる、等。MBA生にとって(私費留学を選んだ理由は選択肢がなかったからだが・・・)、私費というのは転職のDriverになるとは思う。

MBA生の就職活動について1つの投稿で記載しようと思っていたのだが、長くなる事に気づき、、分けての記載とした。今回は一般的にMBA生が経験する就職活動とCambridge MBAが提供する就職活動支援の内容だ。自身の具体的な経験は(中)と(下)で記載している。

留学MBAと言えば一般的には2年制だ。それは起こりがアメリカだからで、今も知名度ではアメリカのMBAが一番だからだ。合格前は軽視されがちではあるが、欧米のMBAはCareerに対するコンサルティングも充実していると思う(私が受験中見ていない中国やシンガポール、イスラエルもMBAコースのCareerサポートはしっかりしていると推測する)。MBAに入った後、もしくは合格した後に次に来る、そして最大の悩みがPost MBAのキャリアだ。そのため、MBAコース内にはCareer Counselも組み込まれている。また、企業側もMBAを卒業した人用の採用枠と育成プログラムを持っているところも多い(Johnson & JohnsonやAmazon、大手コンサル会社や、日本でも楽天などだ)。そのような企業は学生がMBAに入学する前に懇親会を実施してMBA留学生に唾をつける(ある意味厳しいMBA受験を戦い抜いたお祝いで、さすがに中々よいDinnerが無料で食せるし、MBA留学同期に会えるので合格したら必ず参加すべき。ここで、「あ、俺合格したんだな」と実感がわく。ちなみにこの制度が日本以外でも存在するのかは不明)。

マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社では、実務経験をお持ちで ...
古い画像だが、McKinseyのMBA壮行会告知のバナー

ここから就職プロセスが始まる場合もあるので、すでに行きたい業界が決まっている場合は積極的に会話をすべきだ。特に欧州の1年生のMBAの場合は気を付ける必要がある。なぜなら、就職プロセスは基本的に2年生のMBAを基に作られているので、「1年目の夏が終わってから秋までに応募してください」というのは、1年制の場合は「今から応募しろ」という意味だ。大手コンサル会社や製薬会社、金融系はMBA就職審査プロセスが早く、このパターンが多いので注意が必要だ。一方でMBA採用とは関係ない通常採用を考えている場合はこの限りではない。MBA採用の対象年齢(年齢は関係ない!と言われるが、そうは言っても、なんとなくあるのは万国共通だと思われる)は27~29歳くらいのアメリカMBAの平均年齢くらいだとか。欧州MBAの平均年齢は29~31歳くらいだと思うが、そう考えるギリギリ31歳までくらいが対象だと思う。ただ、大きくCareer Changeしたい場合は年齢が高くてもチャレンジするのはありだ(自分たちを慰めるためにMBAシニアの会というのを同期欧州MBA留学メンバーで作った、申し訳ない(?)が当時35歳以上が入会条件だった)。私の場合で仮定すると、銀行の投資部門に就職したい場合は、年齢が10歳下の同僚と同列でしばらく働くのを覚悟で、このMBA採用コースに就職するのが一番の近道のように思う。それでも2~3年もすれば飛び級の可能性もあるだろう。一方でそうでない年齢が高めの学生は通常プロセスの就職活動になると思う。実際私も大手外資のコンサル会社からは2019年の7月くらいにプロセスを始めて2019年9月末くらいにOfferをいただいた。通常の3か月間だ。そう考えると、急いでプロセスを始めるか、卒業3か月前に本気になるか、は人それぞれだ。私の場合はずっと本気のつもりだったが、自分がPost MBAで何をしたいか分からず、方向性も決まっていなかった。ようやく分かり始めたのがSummer Term前くらいで6月くらいから本格化した気がする。

とはいえ、本格化しないからと言って、その期間何もしなくていいわけではない。常にInputとOutputは必要だ。Inputは簡単に言えば業界研究。以前にも記載したが、CambridgeにはMBAコース内で平日の夕方は企業の説明会&Networkingがある。簡単に言うと、会社と採用プロセスの説明会とそのあとFree軽食飲み会なのだが、食べ物目的でも参加したほうがいいだろう。企業の人とも話せるし、何より同級生と話す機会も貴重なので、説明会の内容をネタに会話したらいいと思う。また、この会だけではなくて、そこここで同級生に業界の話を聞くのも重要だ。そのためにDiverseな学生が集まっているMBAなのだから。また、日本の企業もMBA期間中に各地の日本人向けに懇親会兼採用活動を実施している場合もあるので積極的に参加したらいいと思う。あまり興味がなくても時間があれば行くべきだ(当然他の活動とのバランスを考えつつ)。思いがけない出会いがあるものだ。

下の方に2回ある”Employer Event”というのが企業の説明会&懇親会

一方で、この時期のOutputは何ができるか?「考えること」と、「それを誰かに話す」ことだと考える。話した後にFeedbackをもらう事は当然重要だが(もしくは数社受けてみるのもあり。私もいくつか受けた、ぜんぶ落ちたけど。。。)。相手は同級生が最初の候補者であるが、他にも教授、企業の人、大学の他学部の学生教授等々いくらでもいる。ここはネームバリューなのだがMBA在学の学生だと名乗れば、多くの人は話を聞いてくれる。ありがたいことだ。ここで間違えてはいけないのは、「タダ会う」だけではないことだ。話の中身が重要なので、考えがないといけない。ここら辺は人にもよると思う。「とりあえず会おう!!」というのでうまくできる人もいる(もしかしたらそういう風に見えるだけで、裏ではすごい考えているのかもしれない)。どちらにせよ、話す内容が重要なので相手は自分の考えた内容にマッチする人を選ぶ。また、Business Schoolが雇っている専門のカウンセラーもしくはアドバイザーと会話するのも良い。Cambridge MBAコースにも業界や内容(「何をするか?」に悩んでいる就活の初期なのか?それともプレゼンや面接対策がしたいのか?等)で複数のアドバイザーがいた。彼女彼らに話してみるのは何回かはすべきだ。

ちなみに、最初私はこのシステムが分かっておらず、就職の悩み何にでも答えてくれる人が数人いるのだと勘違いして、自身の進むべき道について相談する予約をしたら彼女はプレゼンの専門だった。しかし、結果としてよいセッションになり、さすがにプロだなと感じた。

このようなCareerに対する予約をするサイトだが、Cambridge MBAの学生専用のサイトで、Employer Eventの予約等だけでなく、MBA生を採用したい会社の検索や応募も出来るようになっている。残念ながら日本の会社は少ないが、欧米の会社は多い。上記で記載した、受けた会社は、このサイト経由で応募した。Amazon(と他にもあった気がするが・・・)の現地MBA採用だったが、明確なCareer Goalもなく英語もしょぼいので当然落ちた。

コンサル志望なら、コンサル特有の面接方式である、ケース面接対策のセッションがあったり、学生同士でコミュニティーを立ち上げて練習している。私は受けた上記のコンサル会社が唯一のコンサル会社であり、しかも直前まで受けるつもりがなかったので、ケース面接対策を全くしていなかった。それでも事前に図書館で本を借りたりMBAが提供しているアプリで練習したりしたのだが、1次面接はひどかった。「もう少しケース面接を練習したほうがいい」と(本当に)ありがたいご指摘をいただき、ポイントもご指導いただき2次面接では巻き返すことができた。やはり、会社によってケース面接は違うので、しっかり情報収集が必要だと感じた。

CVPGCP等の実際の会社をお客様にして実施するプロジェクトやBusiness Trekでコンタクトした会社も就職先の候補となりうると思う。事前にどういう会社に行きたいか明確であれば、GCPではその業界の会社のプロジェクトに応募しネットワークを作っておくのがよいし、Business Trekもその文脈で訪問先を探せばよいと思う。私はそれまでに明確化できなかったため、なんとなく(とはいえリンクのブログに記載した事は考えて)プロジェクトや会社を選んだが。

GCPにおけるお客様との会食の様子

また、MBAコースの運営側からもしばしばフォローが来る。MBAは優秀な学生をたくさん集めたく、そのために在学生のPost MBAは非常に重要なので、できるだけ早く、Innovativeで、Name Impactが強くて、給料の高い会社/Positionに就いて欲しい。それもあって、彼女たちは協力は惜しまない。依頼(誰かに会いたい、とか)をすれば取り合ってくれる。まぁその協力の仕方には賛否両論(3か月間もほっておかれた、等)あるが、学生側の問題もあると思う(再度フォローしなかった、依頼が不明瞭だった、等)ので、一概には言えない。

Class of 2018/19の就職結果、結果に関わる部分なのでMBAの最重要情報かもしれない

上記のように主に、MBA側が提供するプログラムを記載し、その中で私の就職活動の前半を記載した。この期間は精神的にキツかったなと思う。「時間もお金も投資して、本当に自分にとって意味のある仕事が見つかるのか?」「MBAの最初の3か月が終わったが、先が見えない」という思いがあったからだ。それでも、聞いて、考えて、話した結果、ぼんやりと見え始めたのが、Easter Term(春)のあたり。これ以降はまた次回。

運命の女神とネットワークと

「運命!?運命などに俺の人生を左右されてたまるか。」(ラインハルト・フォン・ローエングラム)、「運命というならまだしもだが、宿命というのは、じつに嫌なことばだね。」(ヤン・ウェンリー)と中々嫌われている運命(宿命のほうが嫌われている・・・)であるが、「運命の女神は、積極果敢な行動をとる人間に、味方する。運命の神は女神なのだから。彼女に対して主導権を得ようと思うなら、乱暴に扱うことが必要なのだ。運命は、冷たいほど冷静に対してくる者よりも、征服したいという欲望を露わにしてくる者のほうに、なびくようである。」(ニッコロ・マキャベリ)や「運命の赤い糸」と言われるように、昔から気にされていた概念でもあるのでは。しかし「運命の赤い糸」に関しては、それを「運命」と言ってもいいし、「タイミング」と言ってもいいのではないかというのは結婚経験のある男女の共通見解ではないかと思う。私が話した範囲の既婚の方は男女問わずこの意見に賛成だった。つまり、付き合い始めるのも、お互いに彼氏彼女がいない状況で、そろそろ欲しいなと思うタイミングが合ったのであり、結婚もそれぞれの人生設計の中で今が良いというタイミングが合ったからであろう。極論すると(検証できないが)別のタイミングがあれば別の人と結婚をしていたかもしれない。そういう意味でいうと時間と空間の制約というのは改めて大きいなと思う。とは言え、そのタイミングで出会ったお互いが、一緒に時間を育んでいく事とその結果できたお互いの関係や思いはPreciousだと思う。だからこそ、一期一会、人の出会いや縁というのは重要だと言われるのであろう。

「ニッコロマキャベリ」の画像検索結果
みんな大好きフィレンツェの外交官、ニッコロ・マキャベリ。大学生くらいで彼の本を読むと、「うわ、かっこいい!!」と思うこと請け合い。

このような思いになったのは最近だ。大学生の時までは、ロジカルが全てだと思っていたので、運とか縁とかコネとか、訳のわからない物は悪だと決めつけていた。友達のことは大事にしていたと思うけれど。コネも全てが悪いわけではない。コネのおかげで当事者同士の信頼関係の構築がSpeedyになるであろうし、就職の採用側にとっては最初の篩いとしてコストを抑えられる。そこには当然、信頼する人を紹介するという紹介する側にも責任とリスク(紹介した人が紹介先であまりよい働きをせず、紹介元の自分のReputationが下がる、等)が伴うことが前提だ。コネだけで採用を決める必要はなくて、その後適切な面接をすればよいのであろう。逆にコネだけで採用される(してしまう)場合は結局すぐ辞めてしまったり、折り合いが悪い状況が続いたりという悪い話しか聞かない。

日本人はコネを使うのがあまりうまくないと思う。後述するが、留学時に私の周りにいた人達はネットワーキングがうまかった。一方で、日本ではそういう欧米のネットワーク(≒コネ)を使って旨くいっている表面だけを見て中身がないコネだけを頼りに利害関係が強い方に突っ走る場合が多いのではないか?私もまだまだコネの使い方は慣れていないので、しばらくは情報交換等のなるべく迷惑にならない形に止めたいと思っている。

MBA全般的に、またイギリス人(と言っても私の知っている範囲はEstablishmentだが)は、時間を共有した場での“たまたま”の出会いを大事にする。以前記載したImpulse Programmeで出会ったJamieはたまたまそのプログラムでチームが一緒になっただけなのに、私の話を真摯に聞いてくれたし、その後もちょくちょくやり取りがある。これは、彼がVenture業界にいるからかもしれない。別途記載したいが、私は今Corporate Venture Capital(CVC)でStartup関連の仕事をしている。この業界に入って、さらに出会い、タイミング、の重要さが分かる。例えばAIについてのStartupと協業したいと考える。理想的にはMECE(お互いに重複せず、全体に漏れがないに世界中のAI Startupを探索して、その中からベストな協業先を選ぶべきだ。しかし、技術の発展も早く、興隆の激しいStartup業界、調査している間に各々のStartupの状況は変わる。それならば、その時の、例えば何かのStartup Eventで出会ったそこそこ協業できそうな会社と始めた方がいい。もちろん、そこで出会ったStartupより協業可能性の高いStartupはどこかにいるかもしれないが、その会社に会えるかどうかも分からない。これが「出会い」が重要な所以だ。

「Docomo Ventures 2020」の画像検索結果
Docomo Ventures 2020のStartupブースの例

ちなみに、現職の日立製作所CVCのポジションは、採用ページにポジションが掲載されていて応募したわけではない。ポジションがないかどうか含めて「お問い合わせフォーム」から直接メールした結果だ。普通「お問い合わせフォーム」から採用が始まるケースはない。運がよかった、と言えなくもない。が、直接メールをしたのは何も現職だけではなく、他にも直メールをしたり、別の手を打ったりした結果である。他にも以前記載したJapan Trek企画時にはスタジオジブリの星野会長にお会いすることができたが、これも直接メールした結果だし、2009年頃に前職のIBM内でSKE48の講演をしたく会話したのも直接SKE48の事務所へお問い合わせフォームから直接連絡した結果だ。Cambridge MBAの先輩でアジア人で唯一のヨーロッパのサッカー放映権ビジネスを手掛けている岡部恭英さんのInterviewでもCambridge時代に「約100人のサッカー関係者と会い、最終的にはエバートン(イギリス)とインテル、ユベントス(ともにイタリア)からインターンの承諾を取り付けた。」とある。つまり、運を味方につけるには数打つ事(努力?もしくは行動?)が大事なのではないか?「宝くじが当たる人はたくさん買っている」と言われる。

運命の女神に見捨てられないように行動しつつ、うまく活用できたらと思う。

投稿状況Reviewと今後の執筆

実は、そろそろMBAコース中の記載したいと思っていたネタは大半が完了している。後は、MBAコースの中で結果となる「就活」についてだ。これが1回で記載できる分量か分からないが。加えてもう1つネタがあるので、その2つで大枠本ブログの区切りとなる。とは言え、まだまだ記載することがあるので、それらについて簡単にここで述べたい。本ブログを始めるにあたり、「ブログを始めるにあたって(執筆内容について)」を記載した。その際には、

  1. ケンブリッジ大学 Judge Business School(MBAコース)における経験の記録
  2. ケンブリッジ大学やイギリスの社会、文化
  3. 英語勉強法一般
  4. MBA受験(私費)
  5. 妻の妊娠、出産、そして子供の成長

ということになっている。比較すると、現在の投稿状況は以下である。

こう見ると、生活が一番多いが、それは旅行関連が多いからだろう。MBAの事全然話してないな。。。とは言え、MBA CourseとSocial EventがMBA期間の肝なので、それを合わせれば22投稿となって全41投稿の半分以上を占めている。一方で元々「記載する予定」と書いていた、「英語勉強法一般」や「MBA受験」については全く投稿がない。が、実はMBA期間中に「これは英語/MBA受験関連も書くのは無理だ」と思い、一旦スコープから外したのだ。今回、MBAコースの内容がひと段落したことで、これらの話題の割合を増やそうと思う。MBAを狙っている皆様にはもちろん、英語スキルを「下の中」から「上の下」(私自身はそのくらいだと思っている)に上げる事を考えている皆様にも役に立てばと思っている。

男性の育児:魅惑の平日児童館

帰国して間もない秋、平日電車に乗っていたら、ベビーカーを引いたお母さん二人組(たぶん私より少し若い)がお話をしていた。完全に同意できる内容だった。それは「もう、ワンワンがいないと生きていけない~」「うん、ほんと、ほんとー」。話に加わりたいくらい同意できた。後述する。

育児ネタの書き込みが少ない。旅行ネタも表題ばかりは「0歳児の」とか記載しているが、後半のブログの中身に娘はあまり出てこない。それもそのはずで、一般男性よりは育児をしていると思うが、MBAと就活で忙しくなることもある。旅行の話も、これまで記載したようにヨーロッパのレストランには基本ベビーチェアがあるし、ホテルはどこもベビーベットを用意してくれる。レストランもホテルも飛行機も現地では大変な事もあるが、それは毎回同じなので繰り返し記載することもない。・・・ということで、内容が減ってしまったのだが、たまには育児にフォーカスして記載したい。

最も育児をしていた時期は、間違いなく、帰国から業務開始までの1.5か月間、特に後半の1ヶ月間だ。帰国ネタに記載の通り9月中旬に帰国した。そして11月1日から業務を開始した。この間最初の1ヶ月間は実家に住み、家を探して、後半半月は今の家で過ごした。9月中は就活もあったので、実際の育児は10月いっぱい。ここで育児にフォーカスした理由は、やっと帰国して、これまで大変だった妻に少しリラックスして欲しかったのと、新居の荷物整理のためだ。いい育児経験だったと思う。

まず印象的だったのが、児童館の大切さが分かった事。児童館というと小学生の時に少し行った記憶しかなく、世の中にとって意味のあるものかどうか分からなかった。しかし、正直、児童館と「ワンワン」がいなかったら生きていけない。。なぜなら、家に幼児といても基本的にすぐにグズる(つまり飽きる)。狭いし、いくらおもちゃがあってもたかが知れてる。大人と一緒で刺激を求めている。その点、児童館に行くと、広いスペースで遊べるし、おもちゃもいっぱいあるし、同年代の子もいて、よい刺激を受ける。杉並区(だけではないが)には子育てプラザというものがあり、乳幼児が主対象だ。主対象なだけで、幼稚園児~小学生も遊べる(逆に児童館でも乳幼児室はある)。1日を午前と午後にわけて、どちらかは児童館へ、どちらかは子育てプラザへ行っている。乳幼児がいると、やはり子育てプラザの方が楽しめる。新しいし。Partyをしたりする集まる場所としても使えるようで妻も妊娠中に知り合ったママさん達とお昼子連れPartyをしていた。イベント(歌イベントとか弦楽器演奏会とか)も定期的に実施していて、非常に助かる(区の施設なので基本タダ)。

成田西の子育てプラザ、実は去年(2019)出来たばかり

最初は抵抗感が少しあった。やはりヨーロッパと比べて男性の育児に対する認識はまだまだ甘い(と思っている)。Cambridgeでは土日も平日も変わらず、図書館や公園に子供と男性が一緒にいるのをよく見かけた。その点、平日に子育てプラザ(児童館)に行くのは少し勇気が必要だった。「あの男の人なんなのかしら?」とか思われたり・・・いや、実はそんな思っているほど他人が自分の事を気にしていたりはしないのだけれど。実際、一回行ったら何のことはない、保育士さんも優しいし、お母さん達も子供達もそれぞれ遊んでいて、特にお母さん派閥があるような感じもない。土日はお父さんもたくさんいる。平日は大人の男性は私一人の事が多くて、男子校⇒大学機械工学科だった私にとっては初めての女性がたくさんいる環境であった。これは初めてのハーレム状態!!ウキウキして児童館通いをしたものだ。

とは言え、10月末までの期限付き平日児童館なので、特にママ友?パパ友?が出来たりはしなかったけれど。そういう意味では、お母さん達もみんな友達同士というわけではなく、子供と二人で遊んでいる方がほとんど。乳幼児を抱えているとコミュニティーを作ったり参加するのが幼稚園や小学校より難しく、育児は孤独、と言われるのだろうか?そういう意味ではCambridgeでは本当に妻にお世話になった。だからこそ、少子化対策もあり、行政も色々力を入れているのだろう。一人の時は分からない。とは言え、妻は平日児童館に行くと「よく会うお母さん(達)」の話をする。やはり私が一か月通ったくらいでは分からないコミュニティーもあるのであろう。

ちなみに今週ちょうど新型コロナウィルスのせいで、公立学校系の休校が始まっている。児童館は通常運営のようだ。実際、共働きの方々で、特に小学校低学年生がいらっしゃる場合は学校も休みで児童館も休みだときついと思う。一方で、小学生は児童館に行くのも自粛で、基本自宅待機のようだ。よって、児童館も特に混んでいるわけではない。あとは紙オムツの買い占めが始まって、もしなくなったら恐怖。。。ちなみにうちは、トイレットペーパーもティッシュも買いに行っていない。少し抑えめに使っている程度。

前述のように1日を午前と午後に分けて、ということは、つまり、育児に自由時間はほぼ皆無ということだ。仕事中なら、移動時間や合間の時間、お昼時間は自分の時間にできると思う。しかし、育児では幼児から目を離すことはできないし、逆に離れるとすぐ泣く。よって、彼女彼らが寝ている時しか時間がない。そしてその時間内に掃除洗濯料理をしなければならないのだ(この期間は私はしてなくて、妻がしていた、もしくは現状しているが)。その時間も予定通り行かないことが多い。外の車の音や、宅配便の呼び鈴、つい大きな音を出してしまったり、等々ですぐ起きる。なんとも育児がブラック企業と言われる所以ですな。

さて、そんなブラック企業の救世主が「いないいないばあっ!」のワンワンだ。これはお母さんと一緒の幼児用の番組でEテレで毎日放送している。我々が幼児の時にはなかったと思うが、すでに長年続いているようだ。(ちなみに妹の旦那が私の10歳下なのだが、ワンワンを子供の時に見たと言っていた。衝撃。)実はCambridgeにいる時も動画で見ていて、すでに大分お世話になっていた。ワンワンを見ている間は子供が静かなので、家事ができる(by 妻)。一方でTV中毒は今も昔も親の悩み。TVばかり見せていたら発育も悪くなるし、子供と親のコミュニケーションの頻度も下がる。見せすぎは良くないのが難しいところ。いや~でも本当にワンワンいなかったら生きていけないです。。。

メインキャラのワンワン。好きなネタは踊りまくって疲れながらも「ワンワン5歳です」。中の人は絶対おっさん。

幼児育児の大変さが分かってよかったと思う。時短勤務のお母さんたちが「仕事の方が楽」というのもよくわかる。もちろん今も妻には迷惑をかけているが、土日はほぼほぼ私が育児をしている(・・・と思っているが。。)。

幼児虐待の悲しい事件は度々発生しているが、本当に悲しい思いになる。子供は当然可哀そう、可哀そう過ぎるが、この事件は若いカップルに多いと思う。私はいくらか歳を重ねてから子供を授かったので我慢できる部分もあるが、若いうちに子供が出来たらもっと大変だろうと思う。日本は性教育の指導が甘いという指摘がある。育児に対する国としてのMaturityもこれまで記載してきたように比較的低いと思う。一方で、以前記載したが、育児のポリシーは欧米はどちらかというと「ほっぽり系(泣かせっぱなしとか)」、日本は「常に100%子供の世話」だ。どちらが良いとは言えない。それによって、ヨーロッパ系の大人になり、日本人の大人になるのだろう。私は日本のやり方の方が好きだが、こっちの方が大変だと思う。そこにも男女の育児と仕事に対する平等化の難しさがあるのかもしれない。

1歳児の8泊9日クルーズ旅行;アドリア海クルーズ

地中海の女王をご存じだろうか?言わずと知れた(?)ヴェネチア共和国の事である。なんとも男のロマンが詰まった国だと思う。大航海時代に、海賊、クルセイダー(十字軍)、ドーシェ(元首)、サン・マルコ、多様な物産と人が集まる交易国家等々。そんなロマンを感じたければ是非、塩野七生の「海の都の物語ーヴェネチア共和国の千年」をご一読いただきたい。この本を読んでから、常々訪れたいと思っていたヴェネチア、唯一感じる事が出来たのは初バイトの時にOpen前から行っている、ディズニー・シーだ。テーマパークであれほど素晴らしいのだから、本物はすごいだろうと期待していた。案の定素晴らしかった!!(イギリスと違い)ご飯もおいしいし、細い道と水路、イケてる橋、急に現れる広場、周りに見える小島々。空から見るとまさに海の中の都市。昔の人はこの国(都市)をどのような思いで見ていたのだろう。ロマンですな。

「ヴェネチア共和国」の画像検索結果
かつて、地中海の最強国家と言われていた
飛行機からのヴェネチアの写真、天気悪いが、これを見たときは感動した。ちょうど上の絵の左の方からこの写真に写っている道路が伸びてる

そんなかつての大交易国家からのクルーズ旅行がケンブリッジMBA最後のイベントだった。

クルーズ旅行と言うと、大豪華客船でセレブリティが夜な夜なパーティとカジノに明け暮れる超上流階級の旅行だと、日本だと思われがちであるが、そんなことはない。そこはさすがヨーロッパ、様々なランクのクルーズ旅行がある。私たちが利用したのは主に、ファミリー層向けと言われている、MSCクルーズとコスタだ。コスタはハネームーン時に利用し、MSCは今回利用した。基本的な船の構造は一緒。レストランがあり、プールがあり、バー、ショップ、カジノ、ミュージカルホールがある。値段もほぼ同じだ。違いは、コスタの方が少し豪華な船内で、MSCの方が料理がおいしい。コスタには複数のレストラン(追加料金要)があるが、MSCはメインのレストランのみだ。しかし、コスタは毎日の食事が楽しみではなかったが、MSCはそれなりにおいしく、楽しみにレストランに行けた。子供向けの料理もあり、味見したが結構おいしかった。娘は買ってきた離乳食と柔らかいパンしか食べなかったけど。そろそろ食の好き嫌いが出てきて、困る時期で離乳食を拒否したりする。それでもパンはずっと食べ続けるので、とりあえずパンを常備していれば安心ではある。あと、なぜかブロッコリーが好きで、レストランでも出てくるのでそれを食べさせた。妻曰く、何かのサイト情報で、「ブロッコリーを食べていればとりあえず大丈夫」と記載があったようで、まぁならいいか、と。。

”Why?”をクルーズのレストランで優雅に(?)している食事中の娘、髪がないけど、女の子です。半年たった現在も髪増えたのに、男の子に間違われます。
こちらは2014年に乗ったコスタの船の写真、こう見ると大きい。

MSCはサービスがひどかった。部屋についたらカードキーが利かず、ポーターやサービスデスクに何回もお願いしに行って2日目にようやくカードキーを取り換えてくれた(その間、鍵自体が壊れているから直す等々でカードキーを交換してくれなかった)。また、船内ところどころエレベーターのボタンがはがれていたり、残念なところがある。そういうのを気にする場合はコスタの方がよいだろう。豪華感はコスタの方が高い。部屋は少し高くても窓側をお勧めする。船内の窓がない部屋だと圧迫感がすごいと想像される。今回はダブルベットに親子3人で川の字で寝た。

コスタで寄港した港町(ちょっと当時と違うが)、ラ・スペツィアからはフィレンツェに行ける。記載がないが、ベネツィアを含む4大海洋都市国家のジェノバにも寄港して、そこが妻と私の一番のお気に入りだった。

ハネムーンの時はドバイ経由の飛行機でバルセロナ発クルーズだった。12月31日に日本帰国着の予定だったのだが、なんと帰国時のドバイのトランジットが飛行機遅れのせいで失敗して、エミレーツ航空の人に「Please come 24 hours later」と言われ、24 hours!!!?と思った。が、せっかくなので、ホテルを取りドバイ観光をした。保険で、ホテル代等々も落ちた。しかし、年末年始ということで、ドバイは激混みで交通機関もあまり発達していなく(高いビルはいっぱいあるが、当時はそれに公共交通が追い付いていないイメージだった)飛行機に遅れるのでは?という心配性私のせいもあり、人生で初めて妻と喧嘩した。ハネムーンあるあるだが、これが今のところ唯一の喧嘩(なぜなら家庭では私が下だから。。)。

さてMSNの旅程は以下の通り。全て記載すると長くなるので今回はかいつまんで記載したい。

今回の旅程はアルバニアの代わりにサントリーニ島の上のミコノス島寄港

まずヴェネチアだが、ホテルが高い。今回もBooking.comで探した。Hotel universo e nordだ。これまでの平均を考えても少し高めの値段で泊ったのだが、建物は継ぎ足し感満載の迷路のような廊下で部屋も狭くて小汚い。しかし、ヴェネチア唯一の鉄道駅からは近く、幼児がいるとそういう部分はケチれないので仕方がない。到着日はMBA同級生のFrancesco(イタリア人、ヴェネチアの北、オーストリア近くが実家)に教えてもらったOsteria Bea Vitaへ。この界隈はあまり観光客も来ないエリアのようだが、水路わきにレストランが並んでおり、どれもいい雰囲気でおいしそう。そして、ちゃんとベビーチェアがある。本当、ヨーロッパにはどこにでもありますな、ベビーチェア。次の日は午後にクルーズ搭乗なので、サンマルコ広場等々の観光地を回った。とにかく人が多かった、スリに常に注意しながら街並みに感動してクルーズへ。微妙に港に行きにくく、タクシーを使ったのだが、実はモノレールがあることを後で知った。

左から二番目の日本ハチマキをしているのがFrancesco。MBA内で企画した酒Partyの一幕。
真ん中のハートマークがホテルの場所でその左となりが唯一の電車駅。右上の緑マークが夕食場所。左下がクルーズ船の寄港地だ。実は真ん中下の緑マークが複数あるところからモノレールが出ているのだが、後で知った。

ヴェネチア出港はロマン溢れる。ヴェネチアの大動脈と言われるカナル・グランデはさすがに通れないが、左手にヴェネチア本島、右手に群島を見ながらの出港だ。次の寄港地はクロアチアのSplit。初のクロアチア入国だ。GCPでクロアチアに行った日本人から、ここも料理がおいしいと聞いていた。ただ、Splitやドブロブニクはもはや観光地のクルーズ客狙いなので、基本高い。が、Splitでは頑張って歩いて探して少し離れたところのレストランŠperun trgで食事。値段もそこそこでおいしかった。

ヴェネチア出港時、娘は爆睡。

次の寄港地は今回のハイライトでもある、青と白の建物が有名なサントリーニ島だ!ここに行くまでは距離があるので、船内で過ごす日が1日ある。この間は、プールに行ったり、ベビースペースに行ったり、昼からビールを飲んで、ソーセージを食べたりしている。ちなみに、船内フードは基本料金に含まれていて、飲み物は個別に頼むか、飲み放題プランにするかだ。ハネムーン時は飲み放題プランにしたが、今回は娘がいて、妻も授乳中だし、それほど飲むタイミングもないだろうということで個別にした。それでも、寄港地では毎昼ビールを飲ませていただきましたが。

今回の船内写真がなかった。これは2014年のコスタの船内写真。クリスマスの日の一幕だ。

さて、サントリニー島。クルーズ旅行の利点はなんといっても、寝ている間に移動してくれ、大きな荷物を持ち歩かなくてよいことだ。一方で、欠点は船の出港時間は決まっているので、あまり観光の時間がないということだ。寄港地毎にExcursionと呼ばれるオプショナルツアーが用意されている。クルーズからサントリーニ島の港へは小舟のピストン輸送ということで、並ばないといけないのだが、ツアー(Excursion)だと優先的に小舟に乗ることができる。よって、よい旅程があればそれを申し込んだのだが、サントリニー島では今回行きたいメインのOia(イア)のみのExcursionがなく、個人で行くことにした。その場合、小舟の整理券を取るために事前に並んだ。無事、一番早い船の整理券を得ることができた。小舟の寄港地からはケーブルカーで頂上の町Pyrgosへ行き、そこからバスでOiaだ。

右下が船がとまる町、そこからバスで40分ほどで左上のOiaが白と青の家々で有名な場所だ

Oiaは期待通り美しい町だった。一通り回って、レストランへ行った。ツアーだとレストランに寄る時間があるものがなく、是非この美しい街並みと海岸を背景にお昼を食べたかったので、これがハイライトのハイライトだ。この時もいくつかレストランを回り決めた。ギリギリ最後の一つに残っていた窓辺の席に座れ、本当に優雅で最高のひと時を過ごし、気持ちも高揚した!!しかし、この後まさか、あんなことが。。。

いい場所だったが、GoogleMap上だとどれか分からなかった。行けば分かると思うけど。。
景色と相まって、絶品

油断した。。ビールも飲んで大分気分が良い中、財布を適当にバックに入れてしまったのだ。。帰りのケーブルカーに乗るときにお金を払うために財布を探したところ、なくなっていた。スラれたのか落としたのか定かではないが、これまでMBA期間中何回もスリが多いところに行ったが、何も問題がなかった。それが、最後の最後でこの失態。妻も私も気持ちが落ち込んでしまった。幸い、妻のカードは別の財布に入れていたので、それで今後の支払いを実施した。本当に、海外旅行は常に気持ちをしっかり持っていないといけないと、改めて、思った。この後、夜にミコノス島に寄港したのだが、外に出る元気もなく、戒めも含めてこの日は船内で待機した。

気持ちをもどし、次の寄港地ドブロブニクでは楽しんだ。魔女の宅急便の町と言われているドブロブニク。この城塞都市はかっこよかった。この時ブランチ(というかワインを飲んだだけだが)をドブロブニクを望む山にあったRestaurant Panoramaで、お昼を城壁内で食べた。しかし昼食前、娘が私の抱っこ紐を嫌がり、妻が抱っこ紐をしていたのだが、もうこの歳の幼児の重さは女性にはつらかったようで、お昼はすぐに見つかる大通り沿いで食べてしまった。正直味はいまいち、お金は高い。この後、元気になって少し路地裏を散歩した。明らかに、そこの方が雰囲気もよくよさげなレストランがたくさんあった。やはり、レストランは路地裏に限る。ドブロブニクは残念ながらもう観光地化しており、非常に多くの人、少し趣きが足りなかった。以前ハネムーンで行った、フィレンツェも人でごった返しており、同じ感じを受けた。それでもドブロブニクは行きたい場所だったので、観光することができてよかった。

ドブロブニクの城壁を見下ろすレストラン、予約なしで入れた
間違いなくここら辺の路地裏お店がいい

一方で、最後の寄港地イタリア・アンコーナは期待していなかった事もあり、非常に我々の点数が高かった。まず、町がガヤガヤしていなくて穏やかで、海も穏やか。路地も小奇麗ながらも昔の街並みが残っていてカワイイ。丘にある教会や壁も遠くから見るとカッコよく、往時はサラセンの海賊の接近をここから注視していたのかと思わせる(本当にそうかは知らない)。食事も街中の歩道のテラスで。おいしかった。

最後にヴェネチアに戻り、ヴェネチアングラスで有名なムラーノ島へ行こうと思っていた。が、なんと、スーツケースが出てこない。。クルーズでは下船の前日にスーツケースを部屋の外に出しておくOperationで、それを下船後に受け取る。しかし、既定の順番になっても出てこない。。我々以外にも数名同じ状況の人たちが。。。大分時間が経って、スーツケースが出てきた。理由が分かった。順番を示すシールを縦に貼るべきものを横に貼ってしまっていたからだ。まぁ、貼り方が悪かったのだが、それくらい見て欲しい。。おかげでムラーノ島に行く時間はなく、と言いたいところだが、飛行機の時間を考えるとドダイ無理だったかもしれない。ムラーノ島に行く船はスリが多発地帯らしいので、この時は行かない方がよかったのかもしれない。ムラーノ島は諦めてゆっくり水路沿いで昼を食べ(この時も路地狙い)英国に帰国した。

このMBA生活で、私は10か国にVisitし、娘は1歳にして8か国を制覇した。ヨーロッパMBAの真骨頂?ですな。ありがたいことです。そして、改めて本当にスリには注意し、不要なカードや現金は別に保管しつつ、持つ場合も分散させるべきだと実感した。