0歳児の4泊海外旅行(w/国際MBA生):スイス連邦

スイス、と聞くとイメージは「高い」しかない。実際高かった、しかしアルコール類、ビール、ワインは比較的普通の値段だったように思う。そう言うわけで今回はスイスのジュネーブへ家族旅行。この旅行は何を隠そう(隠すほどでもないが・・・)、MBAのプロジェクト、GCPの ついでであり、2泊延泊してジュネーブ観光をした。

5日間だが、1日目は移動日で、2日目木と3日目金はWHOヘ出勤、4日目土が観光で、5日目日が帰英日なので実際の観光は土曜日の1日である。しかも、2日目と3日目は妻と子供をおいてWHOへ出勤しなければならなかったので妻には申し訳なかった。しかし、妻も普通に電車に乗ってジュネーブ観光を子供としてくれていた。

そもそも、プロジェクト・メンバーの4人が妻子同行を快く同意してくれたから実現できた。本当にありがたい限りである。特にダニエラとエイミーは子供が好きなようで、よく気にかけてくれた。

ダニエラと娘

滞在地について、我々以外の4名はAirbnbでWHO近くのフランス領の場所を選択、我々3名は市内のホテルにした。やはり子供がいると何かと相談できるホテルの方が良い。ホテルはそこまで高くなく、朝御飯と市内のバス電車乗り放題チケットが付いていてよかった。色々な国に行って思うが、公共交通機関は何気にチケットの買い方が国によって特殊で調べるのもめんどくさい。乗り放題チケットはありがたい。ちなみに、スイスはフランス語が公用語、フランス語に困るのはみんな同じようで、飛行場からフランス領のAirbnb住居へ行くのが大変だったよう。エイミーが子供の頃スイスに住んでいてフランス語が少し出来るらしいのだが、大変だったようだ。

WHO本部は地図真ん中の赤丸。他のメンバーの滞在地は左上の緑の旗、線はスイスとフランスの国境。ちなみに我々家族のホテルは最下部真ん中のピンク(見にくくてすみません)

1日目は旧市街へ夕飯を食べに行った。スイスといえばチーズフォンデュー。探しに行った。旧市街自体は趣があってカッコイイ、お店もいくつかあって、良いお店が見つかった。チーズフォンデュー、旨かった。あまりチーズは好きではないのだが、白ワインで味付けもされていて、具はパンだけであるが非常によかった。頼んだパスタも美味。が、食べ物自体は高かった。。。とてもじゃないがいつもみたいに、たくさん頼めず、この日は腹八分目。

ビールは外せない、思ったほど高くない、イギリスと同じくらい
スカした写真を撮ってみた、旧市街がカッコイイ

ちなみに、スーツで公共機関を使って出勤していると、なんだがこの場所で仕事をしている現地人のように感じる。実際駅で初老の女性に道らしきものを聞かれた(フランス語なので理解できず。。)。いや、でも、さすがに私、どう見ても完璧なアジア人ですが。。なぜ私に聞こうと思ったのだろうか。そういえば、大学院の卒業旅行でパリに行った時も、駅で道を聞かれた。。フランス語圏だとそうなるのだろうか。

さてホテル、前出のように場所も値段もよかったのだが、部屋は3人には少し狭かった。そして、この時期娘が良く泣く時期で、妻が夜中に起きて寝かしつけていたのだが、泣き止まない時も多く、隣や上の部屋から苦情が来ないか心配であった(実際苦情はなかったが)。そして、妻も娘をずっと抱っこしているのも体力的にキツく、腕も痛くなっていたよう。しかし、私が抱っこすると更に泣くため、何がSolutionなのか不明。これが幼児育児の辛さかと感じた。流石にあの狭さで4泊は少々キツかったかなと反省。狭いと娘も動けないし、妻もあやす場所を選べなくて辛いようだ。

4日目の観光日。どこに行こうかと妻と相談をしていた。モンブランが近いので、是非行きたい!!と話をしたのだが、ハイライトのトラムに幼児は乗れないようで、断念。高山特有の酸素の少なさが幼児の脳の発育には良くないらしい。

行きたかったモンブラン

そうは言ってもやはり、スイスは「アルプスの少女ハイジ」の国。自然を堪能したい。実際、ジュネーブは山に囲まれた盆地のようなところで、ヨーロッパに来て初めて山脈を感じられた。今回はジュネーブからバスで行ける場所に良い山があり、そこにハイキングに行くことにした。山の名前はサレーブ山、麓からロープウェイで行ける。

左上のピンクのハートマークがホテル、真ん中の赤丸がロープウェイで南が山。ロープウェイはフランス側にある。

ロープウェイからのハイキング・コースは私が抱っこ紐で娘を抱いて散策。そこそこの坂道だ。しかし、私のように幼児を連れた家族もチラホラいる。しかも、きっと数日前に足を怪我したのだろう、松葉杖のお母さんが小学生くらいの子供と歩いている姿も見かけた。その足でハイキングですか・・・。こういう光景は日本では中々ないような気がする。

山から見るジュネーブ市街
レストランから見えるモンブラン山脈

目的地は頂上(?)付近にあるレストランだった。景色はよかった、が、ここでフランス語の壁が、まずメニューがフランス語で店員もフランス語でガンガン喋ってくる。正直お互い言っていることは分からないのだが、なんとなくポテトが欲しく、それっぽいものを頼んでみる。が、全然予想と違うものが出てきた。しかし、結果的にはこれが美味しく、ビールも飲むことができて、満足した。

この右下のカップに入ったスープがなんなのか分からなかったのだが、美味しかった

この日の夕飯は同級生と一緒にジュネーブ市内で。彼らは車で遠出をしていたのだが、娘が車内でジッとしてられないと思ったので、我々は別行動をしたのだ。お店自体はよかったのだが、ここでもフランス語の壁が。前回のチーズフォンデュは具がパンだけだったので、今回はお肉や野菜もつけて食べたいと思い、「肉がフォンデュされる」物を頼んでみた。が、なんと、チーズがなくお湯に肉を潜らせるものだった。これはただのシャブシャブじゃないか!あぁ〜つまりフォンデュってそういうことですか。。学んだ。

でも夕食自体は楽しかった。今回家族を連れて行ってよかった。プロジェクトメンバーとも良い交流ができたし、家族の良い思い出になったと思う。もちろん色々大変なこと(主に妻が)もあるが、それも含めて良い家族の経験であろう。

妻子とプロジェクトメンバー

「官」の「民」に対する意味は?:世界保健機構

う〜〜〜む、今は7月半ば、今回記載しているGlobal Consulting Project (GCP)を実施したのは3月。完全に忘れとる。。昔から、歳を取ると物忘れが酷くなると言われていたが、AI(というか、Neural Network)に仕事で関わってから、その理由がよく分かる。最近のAIは人間の脳を模したNeural Networkを使っている(人間の場合はシナプスのネットワークだが)。それで、AIを教育する時はたくさんの「質問(問い)と答え」の組を与えるのだが、たくさんの異なる答えを覚えさせれば覚えさせる程、正答率が悪くなる。例えば、「犬と唐揚げ」をAIに見わけさせる、という取り組みがある。この場合、「犬の画像」と「問い」(入力)で、「犬」が「答え」(出力)。そして、「唐揚げの画像」が「問い」で「唐揚げ」が「答え」。

トイプードル(らしい)と唐揚げ、確かに一瞬だと人間でも見分けが難しい。。

そうやって、たくさんの画像を教え込む。そうすると、教えた事のない「犬の画像」を見せる(入力する)とこれは「犬」と答えが返ってくる(出力)。しかし、ここで、多くの似ている物体、例えば、茶色猫や蜂蜜、その他諸々の画像を教え込むと正答率が低くなる(と思う)。それは他の「答え」に引っ張られるからだ。つまり、今私の頭も他の経験に引っ張られて、思い出したい事を思い出せないのだと思う。MBA前に英単語の勉強をしている時も、似た単語(CompatibleとComparativeとか)は覚えにくかった。子供の方が習得が早いというのはそういう事だろう。やはりブログを書いておく意味はあったと思う。10年後、多くの投資をしたこの経験を思い出すためにも。。

さて、GCPはCambridge MBAコースのハイライトと言っても過言ではない。実際のお客様とプロジェクトを実施する。”Global”と言っているので、半分くらいのプロジェクトはイギリス以外で実施される。(後述するが私もジュネーブにプロジェクトでは2日間滞在した。これくらいで十分だと思っていたのだが、全プロジェクト期間中海外に滞在していた同級生に話を聞くと、お客様が休日に色々連れて行ってくれたり、現地のCambridge Alumniに会えたり、と色々良い面もあったようだ。)

CVP もプロジェクトとして Michaelmas Term に実施しているが、Hard Skill的にもSoft Skill的にも勉強した事が増えているので、時期的にLent Term完了後の3月半ば〜4月半ばに実施するGCPが重要だと思う。CVPはプロジェクトを学校側が指定するが、GCPでは学生側で3つ応募して、プロジェクト実施先のお客様がCV(履歴書)を見て選ぶ。学生によっては自分でプロジェクトを立ち上げる(Sourcing)場合もある。私もMBAが始まる前は自身でSourcingしたいと思っていたが、このLent Termの段階は自身のMBA後や将来について非常に悩んでいる時期で、熱意を持ってやりたいプロジェクトを創出できなかった。プロジェクト創出にもお客様となる会社と会話しなければならず、自身がやりたい事が不明瞭では交渉もできないしタフな英語での会話も続かないと思う。ちなみに日本人の同級生でも、外人同級生とアフリカでVenture Capitalを立ち上げるというプロジェクトを実施していて、素晴らしいと思う。

学校側が用意してくれるプロジェクトも中々良いのが揃っている、Social ImpactからVenture Capital, Tech Companyまで、会社名で言うと、Lego、Expedia、Uber、Google等々(プロジェクト例)。私が担当したのはWorld Health Organization (WHO:世界保健機構)。

スイス、ジュネーブのWHO本部(建物自体は古い、、さすが写真はカッコイイ)

WHOのプロジェクトはCambridge MBAの歴史的にも長いようで、応募の人気も高い。今回も2番目の人気だったよう。ちなみに1番人気はEmilate航空のTechnologyによるOperation改善(だった気がする)。ただ、プロジェクト期間1ヶ月で出来ることはたかが知れている。何を求めて実施するかは明確にしなければならない。WHOを選んだ理由は単に名前の人気度と本部にあるジュネーブに行きたかった、と言うのもあるが、真面目な理由は一度Public Sectorについて考える機会が欲しかったからである。そういう意味でも、今回のプロジェクトのテーマが「Private SectorにおけるWHOのValueを明確化する」であったため、非常に良かった。

CVPメンバーもそうだったが、今回のチームメンバーも何故か全員英語Native。これだけ国際色豊かなMBA Classなのに、幸か不幸かNativeメンバーとのプロジェクトが多い(幸だろう)。まずは、Christopher Spinello(クリス)、デロイト出身のアメリカ人でチームのリーダー格。プログラミングを高校から勉強してたり、実はオタクっぽいところがありクリスも「若と俺は似てる」と言ってくれた。次にDaniela Bartalini(ダニエラ)、イタリア系のアメリカ人で、ニューヨークのNPOで働いていた。一番面倒見が良くて、よく私のことを気にかけてくれた。Aimée SommervilleはMBA内でも一番容姿が整っていると思う。彼女もアメリカ人でデロイトで働いていた。どちらかというと、UX(User Experience)が専門で、プレゼン資料が見易くて綺麗。最後にZal Udwadia(ザル)、インド人で、唯一のヘルスケア業界出身。MBAT(ヨーロッパのMBA生の運動会@フランス)のCambridgeチームのサッカーのキャプテンで、実はGCPの前にサッカーチームの選抜があって私は彼に落とされた(笑)が、そんなことは当然関係なく仲良くできた。(そもそも、私の年齢的な体力(が理由か?)では確かについて行けなかった。。)

上のWHOの画像の旗の上に見えるバルコニーから、左からクリス、ダニエラ、エイミー、ザル。

プロジェクト内容としては、WHOの市場価値を、主にインターネットでの情報収集(Secondary Research)とInterviewやアンケート(Primary Research)で明確化し、今後の活動に対する提言を実施するものだ。WHOとしては、昨今の技術を取り込んで自身の取り組みの影響を拡大するためにもPublic Sectorの地位に甘んじることなく、積極的にPrivate Sectorと協業していきたいようだ。そのためにも自身のPrivate Sectorに対する価値を明確化したいのだろう。そして、今回特別だったのが、先方が上記テーマでJudge Business Schoolでの1日Conferenceを企画するということで、最終報告はこのConferenceとなる。

今回のプロジェクトはPM経験が豊富なクリスがLeadershipを取って進めてくれて、正直おんぶに抱っこだった。PMらしく、お客様の要求の切り分けも率先してやってくれたし、現地のジュネーブでもお客様の担当者とよく会話をして方向修正してくれた。

プロジェクト実施状況の一例:Jesus Collegeのカフェにて

私自身の貢献という意味でいうと、アンケートの作成と結果収集が主(あとInterviewを少々)だった。が、アンケートの内容については、クリスがBrandingのフレームワークをJudgeの教授と会話し、考えてくれたので、私はそれに対する意見と実際の作成という手を動かすだけであった。この点、本来であれば私ももう少し頭を使う部分に貢献すべきだと思うが、中々、複数名での、しかも経験がない分野の英語でのDiscussionが難儀であった。一方でCVPに比べて貢献できたと感じるのは、お客様や第3社に対するInterviewだ。CVPの時点では恥ずかしながら、ほとんどお客様と会話が出来なかった。しかし、今回はジュネーブでのWHO本部やCambridgeのarm社(2016年にソフトバンクが3.3兆円で買収)へのInterviewの際には自身のTech Backgroundを生かして良い質問が出来たと思う。

いつも感じるが、ジュネーブでお客様と直接会話するのはやはり重要であった。その後の電話会議でのやり取りも、お互い相手のことが分かっているので、ジュネーブ訪問前よりもスムーズであった。もう一つ感じたのは、Interviewを快く受けてくれる方々である。今回30社以上のNPOや会社へInterviewを実施した(主にエイミーとザルの役割)。Interview先は学校やWHO、チームメンバー個人のNetworkを使って依頼しているが、日本でこれだけのInterviewを実施できるものだろうか?

結果であるが、Private SectorがWHOに求めるものは、1.(WHOと協業することによる)Reputation、2.専門家間のネットワーク(これはWHO側も相手に求めるもの)、3.現場と世界の課題 だ。1.と2.は事前に予想していたが、3.が個人的には意外だったし意味があると思う。IBMで働いていても、「何をするか?」はIBMが分かるものではない。業界における課題はお客様が持っている。しかし、お客様自体も課題が分からない時があり、逆にIBMに業界トレンドを求めることがある。そういう意味で、例えばヘルスケア業界の課題についてWHOから知見を得るというのは納得がいくし、WHOの強みだと思う。

最終報告書のあるスライド(これだけ見ても何か分からないと思うが)

armへのInterviewも面白かった。arm自体はTech Companyであるが、彼ら自身がSustainable Businessを追求するコミュニティー、2030Visionを主導しており、マイクロソフトなども参加している。なぜ彼らがこのような一見関係のない活動をするのか?ビジネス的な意味は何か?と問うと、「この取り組みが我々のDifferenciation(差別化要因)である」とのことだった。それは前出のようにこのコミュニティー活動によって、現場の知見を得たいという意味が含まれているよう(もちろん単純に社会活動としての意味もあると思う)。

そして最後のConferenceであるが、これは非常に勉強になった。WHOが関係のあるパートナー(arm等の会社やNPO)を呼び、Judge側でも経済学の教授などを招待して実施した。午前中はMcKinseyのヘルスケア担当や我々の報告書のプレゼンで、午後はWHOのパートナー同士の強みを考えるという参加者もチームで別れて実施するワークショップであった。ワークショップは5チームで、それぞれWHOの職員とMBA生が1名づつFacilitatorとして会話をリードする。私がこれまで参加したConferenceは「聴くだけ」の物が多かったが、参加者と一体となってIdeaを出していき、仕上げるというのはNetworkingという意味でも良いなと思った。

WHOのConference、Judgeにて

一方で、ハプニングもあって、当初ConferenceのFacilitatorをするはずだった人物が途中から急用で対応できず、クリスが代わってConferenceのFacilitatorを実施したことだ。これまでもクリスにおんぶに抱っこで、ここにきてさらにクリスが率先してConferenceをリードすることになり、正直悔しい部分があった。私も日本で数十名のHacathonやDesign Thinkingを主導したこともあるので、もし、日本だったら私がやっていたのに。。。と思ったが、果たして英語が出来たとしてクリスより良いLeadershipが取れたかどうか。きっと難しいだろう、Leadershipを取るためにはチームへの貢献が必要だが、私のこれまでのチームへの貢献度は低いし、日本語チームだとしても市場調査方法でリーダシップが取れたかどうかは中々怪しい。

GCP完了後、ダニエラがみんなに手紙を渡していた。CVPの時もアリスンが同じことをしていた。私の母親も手紙が好きで、誕生日やクリスマス等のイベント時には手紙を用意する。そして母親はアメリカが大好き。なんとなく、彼女達は似ているなと思った。バカにしているわけではなくて、手紙はいいものだと思っている。